コンビニnews|4月既存店セブン1.7%増・ファミマ2.9%増・ローソン1.1%増
コンビニ大手3社の国内4月度成績が発表された。既存店は、セブン-イレブンが101.7%、ファミリーマートが102.9%、ローソンが101.1%。3社とも前年をクリアした。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの4月度は、継続して実施しているフェアや販売促進キャンペーンなどが好調だったこと、気温の高いエリアが多く、ソフトドリンクなどを中心に販売が回復したことから、既存店売上高は前年を1.7ポイント上回った。全店ベースでは、102.5%だった。4月末の店舗数は2万1195店。
客数は、まん延防止等重点措置の解除で人の動きが見られたものの、昨年は緊急事態宣言解除に伴う人流の回復があったことから、97.6%となった。客単価は、フェア開催効果や、従来から進めているワンストップショッピングに対応した商品展開が奏功して102.6%と前年を上回った。
(株)ファミリーマートは、中食の主要カテゴリーを中心とした販促強化や新定番商品のヒットが奏功し、既存店日商は102.9%、客数101.2%、客単価101.6%と、いずれも2カ月連続で前年を上回った。全店ベースでは103.3%。エリアフランチャイジーを含む3月末の国内ファミリーマート店舗数は1万5638店。
おむすび、パン、スイーツなど新定番商品の定着・強化が進む中食は、積極的な販促強化の効果もあり、13カ月連続で前年を上回る実績となった。カテゴリー横断施策である「ファミマの宇治抹茶まみれ」や「極うま中華が今だけお得!」といった話題性の高いフェアが好評だったことに加え、継続して売上げが伸びているコンビニエンスウェアも好調で、売上げ・客数の増加に大きく貢献した。
(株)ローソンの国内事業(ローソンとナチュラルローソン)の既存店売上高は101.1%、平均客数98.5%、平均客単価102.7%となった。全店ベースでは103.9%。4月末のローソングループ国内総店舗数1万4663店のうち、ナチュラルローソンは136店、ローソンストア100は668店。
冷凍食品は、「4種のマカロン」を中心とした冷凍デザート、冷凍フルーツなどが売上げに寄与した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、食パンをリニューアルした「三元豚の厚切りロースカツサンド」の販売が好調に推移した。調理パンは、バーガーの新商品「こだわりビーフの肉肉×チーズバーガー」などが売上げをけん引した。調理麺は、気温の高い日が多かった影響で、定番の「冷し中華」を中心に冷やし麺の売上げが伸長した。カウンターファストフードは、「からあげクンたっぷりタルタルソース味」が2009年以降1日当たりのからあげクン販売数で1位になり、売上げに寄与した。