アークスnews|宮城県で9店舗展開する「伊藤チェーン」を9/1完全子会社化
(株)アークス(札幌市中央区、横山清社長)と(株)伊藤チェーン(宮城県柴田郡、伊藤吉一社長)は、株式交換による経営統合に向けた基本合意書を締結した。これにより9月1日(日)、伊藤チェーンはアークスの完全子会社となる。
アークスは、2002年に札幌市の(株)ラルズと帯広市の(株)福原が経営統合して設立した。
その後、2004年に函館市の(株)道南ラルズと旭川市の(株)ふじ、2009年に札幌市の(株)東光ストアが加わり、2011年2月期決算では北海道の流通業で初となる年商3000億円を達成している。また、2007年にはベイシアグループの(株)カインズとフランチャイズ契約を締結して、北海道で第1号店となる「カインズホーム」を出店した。
さらに、2011年に青森県八戸市の(株)ユニバースと網走市の(株)篠原商店、2012年に岩手県盛岡市の(株)ジョイス、2014年に岩手県盛岡市の(株)ベルプラスがグループ入りした。2016年2月期決算では年商5000億円を達成し、2018年2月28日時点のグループ店舗数は336店舗となった。
現在、北海道・東北に拠点を置くスーパーマーケット8社と、その他の事業会社1社を擁する食品流通グループとして展開している。グループは富士山のように高くそびえる大きな一つの企業体ではなく、八ヶ岳連峰のように同じ高さの山々が連なる企業連合を目指して「八ヶ岳連峰経営」を運営の基本に掲げている。
他社との連携では、2018年12月25 日付で(株)バローホールディングス、(株)リテールパートナーズの3社間で「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打つ戦略的な資本業務提携を締結した。
一方、伊藤チェーンは、1958年8月の創業以来、宮城県仙南地方を中心に地域に密着した食品スーパーマーケット事業を、子会社(株)マルコの1店舗とあわせ合計9店舗を展開している。
アークスと伊藤チェーンは、本株式交換の効力発生を条件に、アークスから伊藤チェーンに対して役員を派遣することを合意している。横山清アークス代表取締役社長が、伊藤チェーンの代表取締役会長となる。また、アークスの佐川広幸常勤監査役が、伊藤チェーンの監査役となる。
■(株)アークス 概要
所在地/札幌市中央区南十三条西十一丁目2番32号
代表者/横山清代表取締役社長
事業内容/スーパーマーケット事業等を行う国内外の会社の株式または持分を取得、所有することにより当該会社の事業活動を支配、管理する純粋持株会社
資本金/212億0500万
設立/1961年10月28日
発行済株式数/5764万9868株 (2019年2月28日現在)
従業員数/4912人(連結) (2019年2月28日現在)
売上高/5122億4600万円(2019年2月期)
■伊藤チェーン 概要
所在地/宮城県柴田郡柴田町大字槻木字焼檀2番地1
代表者/伊藤吉一代表取締役社長
事業内容/食品スーパーマーケット
資本金/5000万円
設立/1974年4月9日
発行済株式数/10万株 (2018年3月31日現在)
従業員数/71人(2018年3月31日現在)*伊藤チェーンとマルコおよび協同組合柴田ショッピングセンターとの単純合算
売上高/133億1900万円(2018年3月期)*伊藤チェーンとマルコおよび協同組合柴田ショッピングセンターとの単純合算