エブリイ、イタリア直輸入ワイン、契約ファーム野菜を販売
㈱エブリイ(広島県福山市/代表取締役社長岡﨑雅廣)の商品調達が活発だ。
今日、11月20日から「イタリア直輸入ワイン」の販売を全25店舗で始める。ワインは、国内では5社のみの販売で、中国地方ではエブリイだけが扱う。
エブリイが直輸入ワインの販売を開始したのは、2011年。毎年、グループ専属ソムリエ道下大輔氏(写真左)が実際に現地に行き、見て、確かめたワインを直輸入する。12月頃には売り切れる店舗もでるなど、エブリイ人気の商品となっている。
ワインの選定では、4月に開催されたイタリアのワイン展示会「VINITALY(ヴィニタリー)」に参加。VINITALYは、規模8万4000㎡以上、32カ国4000社以上の出展数がある、世界最大のワイン見本市。展示会で100種類以上を試飲した中から、道下氏がオススメしたいワインを厳選。
また、実際にワイナリーを訪問し、製造工程や温度・湿度状態などを確認している。
販売商品は3種類。
①エミリア・ロマーニャ州チェヴィコロッソ(赤)
・内容量:750ml
・アルコール度数:11%
・販売価格:580円(税抜)
②エミリア・ロマーニャ州チェヴィコビアンコ(白)
・内容量:750ml
・アルコール度数:10.5%
・販売価格:580円(税抜)
③トスカーナ州ファットリア・ディ・モンテッキオキャンティ(赤)
・容量:750ml
・アルコール度数:13%
・販売価格:980円(税抜)
3種で、計3200本の販売を予定する。いずれもテーブルワインとしては値ごろ価格で、580円と980円の二つの価格ラインであるところが特徴。
また11月25日からは鹿児島県にあるエブリイ専用契約農場「エブリイふぁ~む」で生産された直送野菜を「ラブベジ」コーナーで販売する。
エブリイは全国各地の契約産地「エブリイふぁ~む」から新鮮な野菜をいち早く仕入れる体制作りに着手。
「エブリイふぁ~む」で生産された野菜は、産地からエブリイ各店へ直送される。さらに規格外・割れがあるなど、スーパーマーケットで商品として販売しにくいB品もすべて仕入れる。それらの野菜を使用したお好み焼やキャベツメンチカツ・ブリ大根など独自の惣菜開発を進める。
一方で、グループが運営するビュッフェ型レストラン「ワールドビュッフェ」、居酒屋「つるべ」では、これらのB品だが鮮度の良い安全な野菜をつかった料理を提供する。グループ全体で無駄がない。これは㈱エブリイを展開する㈱ホーミイダイニンググループが、内食と外食を運営しているからできること。これが゛超鮮度”を標榜するエブリイの強みにもなっている。
販売する鹿児島産の野菜は2種。
●大根
販売期間:2014年11月25日(火)~
農地場所:鹿児島県肝属郡東串良町など
農地面積:合計約5ha
対象店舗:エブリイ生鮮直営店舗26店舗(広島県・岡山県)
販売数:1日当り約1100本(全店計)
●キャベツ
販売期間:2014年12月中旬~
農地場所:鹿児島県曽於郡、串良町など
農地面積:合計約12ha
対象店舗:エブリイ生鮮直営店舗26店舗(広島県・岡山県)
販売数:1日当り約1500玉(全店計)
今後は、契約農場数の増加、取り扱い品目の拡大によって“超鮮度”を追求した商品販売を強化するとともに、生産者の新規雇用によって農業再生への貢献を図っていきたいという。
今年9月1日にエブリイホールディングスを設立して、グループ年商600億円に届くが、この規模でもワインや野菜の産地直結が可能だ。エブリイの特徴は「常識への挑戦」だが、マーチャンダイジングで、そのチャレンジ精神が発揮されたのが今回の取り組みだ。
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