しまむらnews|実質的創業者の藤原秀次郎相談役が取締役復帰

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)は、5月15日付で藤原秀次郎相談役が取締役に復帰すると発表した。藤原氏の豊富な経験と知見を、低迷が続くしまむらの改革に活かす。今後は取締役として責任と権限を明確にしたうえで、その職務を果たす。

また同日付で北島常好取締役会長(61歳)は辞任する。

■藤原秀次郎(ふじわら ひでじろう)氏 略歴
生年月日/1940年(昭和15年)10月18日 80歳
1970年(昭和45年9月) 株式会社島村呉服店入社
1972年(昭和47年) 株式会社しまむらへと社名を変更
1975年(昭和50年)4月 同社取締役
1981年(昭和56年)5月 同社専務取締役
1989年(平成元年)5月 同社代表取締役専務
1990年(平成2年)5月 同社代表取締役社長
1991年(平成3年) 東京証券取引所市場第一部の銘柄に指定
2005年(平成17年)5月 同社代表取締役会長
2009年(平成21年)5月 同社取締役相談役
2011年(平成23年)5月 同社相談役(現任)

【結城義晴の述懐】
いよいよか。そんな印象だ。80歳の藤原秀次郎さんが9年ぶりに取締役に復帰する。2020年2月期決算は3期連続の減収減益となった。昨年10月の消費増税も痛手となったし、今年に入ってからのCVID-19感染拡大も、ファーストリテイリングと並んでアパレルチェーンの優等生だったしまむらに決定的な打撃を与えている。そこで最後の切り札として藤原さんが復帰する。最大の問題は目下の難題であるコロナへの対応だろうが、それ以上にポスト・コロナの体制を再構築しなければならない。中核フォーマット「ファッションセンターしまむら」の立て直し、あるいはリモデルがその仕事だが、藤原さんのことだから徹底的に基本に戻って、組織を躍動させて、この課題を克服するに違いない。80歳はまだまだ若い。

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