TSUTAYA news｜食･知･暮らしの3棟でスローライフ提案｢江別蔦屋書店｣

11月21日（水）に、北海道江別市に大型複合書店「江別蔦屋書店」がオープンした。(株)北海道TSUTAYA（北海道札幌市、梅谷知宏社長）と住宅メーカーのパッシブホーム(株)（北海道札幌市、川多弘也社長）が、合弁で立ち上げたアイビーデザイン(株)が運営する。

江別市牧場町の東京ドーム約1個に当たる約4万4500㎡の土地に、江別市の新たなランドマークとして開発された「江別蔦屋書店」は、“田園型スローライフ”をコンセプトとして、「食」「知」「暮らし」の3棟からなるライフスタイル提案型の店舗だ。

買いものだけならネットでもいい。
求められているのは、 ゆっくり過ごせる空間でした。
本とおいしいコーヒーがあって、 家族や友達とおしゃべりしたり、子どもたちもワイワイできる場所。
学校や職場以外の、いわゆる第三の活動の場としても使える。

同店の公式サイトで謳っている文言だが、「食」「知」「暮らし」のそれぞれの棟には、「BOOK＆CAFE」を設け、大自然に囲まれた空間で、来店したお客が自由に時間を過ごすことができる「居場所」として、また地域コミュニティの拠点としての店舗を目指す。

「食」の棟は「食べ歩きがしたくなる街」をテーマに、「食べる」だけではなく、書籍・雑誌、調理道具・キッチン雑貨の販売とイベント開催を通じて、「知る」「読む」「彩る」「育む」「作る」といったトータルな「食文化」の提案を行う。120席のイートインスペースを設けたフードコートには、アランチーノ(イタリアンレストラン)、ODD BAKERY(ベーカリー)、カルディコーヒーファーム、円山ジェラートなど北海道の人気ショップ12店が出店している。

「知」の棟は、「森の中の図書館」がテーマだ。2層で、1階はアート・文芸書・最新刊を揃える書籍売場は高さ9mの本棚で森のイメージを演出する。店舗奥には定番ともいえるスターバックスコーヒーが入る。2階は書籍在庫に囲まれたビジネス・スタディの場だ。ラウンジと文化教室が設けられている。

「暮らし」の棟は、子育て・家族・遊び・趣味・コミュニティをテーマに、地方都市でしか実現できないスローライフ提案する。一つは子どもを中心とするゾーンで、江別市最大級の児童書売場と親子で遊べるキッズパークがある。もう一つのゾーンは、マガジンストリート(雑誌売場)を中心に、アウトドア・インテリア・フラワーショップなどの専門店で構成する。物販だけでなく。コミュニティイベントを定期的に開催して「コト体験」を提供していく。

江別市は札幌市の東隣に位置する。内装が凝っていて、地元住民だけでなく、札幌市を訪れた観光客にとって「観光資源」としても価値のある店舗が誕生したと見ることもできる。

■江別蔦屋書店 概要
所在地／北海道江別市牧場町14番地の1
店舗面積／1350坪
イートインスペース／食の棟120席、知の棟140席、暮らしの棟32席
営業時間／8：00～23：00（年中無休）
駐車場／500台