三菱地所news |バリ島に大規模ラグジュアリーアウトレット’26年春開設
三菱地所・サイモン(株)(東京都千代田区、山岸正紀社長)は、インドネシア・バリ島で複合型リゾート開発を手掛ける PT Bali Turtle Island Development(以下、BTID社)と共同で、ラグジュアリーアウトレットモール事業「(仮称) The Grand Outlet – Kura Kura Bali」に着手する。
総事業費約145億円をかけ、敷地面積約4万7000㎡に約150店舗(店舗面積約2万9000㎡)のインターナショナルブランドからローカルブランドまでを取り揃えたアウトレットモールを開発する。ジャカルタで2023年12月に開業した「The Grand Outlet – East Jakarta」に続くインドネシアで第2弾、バリ島では初の大規模ラグジュアリーアウトレットとなる。着工は2024年、開業は2026年春を予定する。
「(仮称) The Grand Outlet -Kura Kura Bali」は、インドネシアの著名な観光地でもあるバリ島、バリ・ングラ・ライ国際空港から車で約15分のスランガン島内の複合型リゾート開発エリア「クラクラ・バリ」内に位置する。このエリアは観光分野での経済特区エリアとして承認され、マリーナ建設とリゾート開発で今後30年間に104.4兆ルピア(約950億円)の投資と約10万人の雇用創出が目指されており、今後のバリの新経済圏を担うエリアとして期待が寄せられている。
この計画では、三菱地所設計と同社の在シンガポール子会社Mitsubishi Jisho Design Asia がデザインアーキテクトを担う。「A Village for Diverse Communities(多様なコミュニティの集積)」をメインコンセプトに、バリ古来のさまざまな文化、建築、自然が織りなす調和のエッセンスを基調としたデザインで構築される。多様で魅力溢れる文化に触れながら洗練されたショッピングや飲食を楽しむことができるバリの玄関口として、世界中からバリ島を訪れる多くの人々を迎える空間を演出する。また、海岸線に面するランドスケープを最大限に活かした憩いの場、イベントスペースを配置することで、単にソフト面での機能付けに留まることなく、バリがもつ魅力をさらに引き出す場を創出する。
建築やランドスケープデザインは「Bales」と呼ばれるバリの伝統的な東屋、中庭が特徴である伝統的家屋や集落から着想を得ており、地場産の火成岩やレンガ、ジャワ島で調達されるウリン(本地域原産のクスノキ科の広葉樹)の再生材などを用いてバリならではの体験をデザインしている。当地の風向きに合わせて検討した配棟計画と風の通り道上に戦略的に配置した水景がプロムナードを冷やし、再生材の積極的な活用などによる環境に配慮した設計となっている。
■(仮称) The Grand Outlet – Kura Kura Bali
所在地/インドネシア バリ州 セランガン島 クラクラ・バリ
計画敷地/4万7047㎡(約1万4230坪)
規模/地上3階 地下1階
用途/アウトレットモール
延床面積/4万8221㎡(約1万4587坪)
貸付面積/2万8852㎡(約8728坪)
店舗数/約150店舗
総事業費/約145億円
出資比率/三菱地所50% BTID社50%
デザインアーキテクト/株式会社三菱地所設計、Mitsubishi Jisho Design Asia Co., Ltd.
スケジュール/2024年着工、2026年春頃開業(予定)