イオンnews|英国「Ocado」と提携し「次世代ネットスーパー」設立へ
イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)は11月29日(金)、英国ネットスーパー企業Ocadoグループ子会社のOcado Solutions(ロンドン、ルーク・ジェンセンCEO)と日本国内における独占パートナーシップ契約を締結した。
Ocadoグループ(ロンドン、ティム・スタイナーCEO:以下、Ocado)はネットスーパーを運営する企業で、2000年4月に設立された。店舗を持たず、食料品などの注文をオンラインで受け付けて顧客に届けるサービスを提供している。
同社は、AIとロボットを駆使した最先端の顧客フルフィルメント・センター(中央集約型倉庫:以下、CFC)と精緻な宅配システムを独自に確立しており、英国ネットスーパー業界で最も早い成長スピードを誇る。
Ocado Solutionsは、そのノウハウや技術を他社に提供するビジネスモデルを構築し、世界中の小売業者にOcado Smart Platform(以下、OSP)と呼ばれるエンドツーエンドのオンライン食品・日用品販売のソリューションを提供している。イギリスのMarks&Spencer、アメリカのKrogerと提携先は、各国のトップ企業ばかりだ。
〈Ocado Smart Platform:Ocado Solutionsホームページより〉
イオンはこの提携に基づいてデジタル、AI、ロボティクス機能を強化するため、2020年3月までに新会社を設立する。そして、2023年には日本初となるOSP利用のCFCを設立する予定だ。
この高度に効率化されたオペレーションと自社物流を構築し、優れたアプリのインターフェースを介して、顧客の「いつでも、どこでも、何でも」というニーズに応えていく。さらに、今後はこれらの技術を既存のネットスーパー事業、店舗ピックアップ、クリック&コレクトなどにも活用できると期待している。
イオンは、世界最先端の技術を誇る「次世代ネットスーパー」を立ち上げ、運営することによって、2030年までに6000億円の売上をげを目指す。
■Ocadoグループ
本社/英国 ロンドン
設立/2000年4月
代表者/ティム・スタイナー(Tim Steiner)
従業員数/約1万5000人
主要事業/ネットスーパーの運営、ソリューションの提供
主な提携企業/Marks&Spencer(英国)、Kroger(米国)、ICA(スウェーデン)、Coles(オーストラリア)など