柳井正さん「ARCアワード」ブロンズ賞受賞
ファーストリテイリングの「アニュアルレポート2012」(英語版)。
「第27回 International ARC Awards」ゴールド賞「トラディショナルアニュアルレポート(Traditional Annual Report)部門・専門店カテゴリー」を受賞した。
これは、4年連続。
今年はさらに、「社長メッセージ部門・専門店カテゴリー」で、ブロンズ賞を受賞。
「International ARC Awards」は、米国の独立評価機関であるMerComm,Inc.が1987年から主催する。
MerComm社は、企業のコーポレートコミュニケーションの高い水準を保つことを目的に、会社案内、アニュアルレポート、Webなどで、独創的かつ効果的なコミュニケーションを実施し、グローバルレベルでの手法の発展に貢献した企業・団体・個人を表彰している。
コンテストでは、特定の業界、広告主やスポン サーの影響を受けることがなく、世界各国からの金融業界、一般企業の担当者、制作業界など、幅広い分野の200名近い審査員によって、企業メッセージ、トップメッセージ、財務情報が分かりやすく適切か、表紙や中面デザインのオリジナリティ、全体の一貫性など、項目ごとに評価・審査される。そして、「総合」、「表紙デザイン」、「社長メッセージ」、「写真」などの応募部門ごとに、ゴールド賞、シルバー賞、ブロンズ賞、佳作が選ばれる。
ゴールド賞は、合計100点満点中、平均90点以上が必要となる。受賞するのは5%程度。27年目を迎えた今年は、世界34カ国から約2260作品の応募作品があった。ファーストリテイリングはその中で4年連続でゴールド賞を受賞している。栄えあることだ。
柳井正会長兼社長の「真のグローバルブランドにする」のメッセージでは、「まずアジアで圧倒的なナンバーワンにしたいと考えています。今後10年間で中産階級の人口が爆発的に増えると予想されるグレーターチャイナ、アセアン諸国、インドといった市場に大量に出店することで、ナンバーワンを達成できる」としているが、その海外事業は好調に推移する。
海外ユニクロ事業の第三四半期(2013年5月末)は、売上高1913億円(前年比156.1%)、営業損益196億円(43.8%)と増収増益。既存店売上高の伸びが続いていることと、中国、台湾、韓国を中心として大量出店が継続していること。さらにシンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンといった東南アジア地区では、好調な売上トレンドが続き、店舗数も、5月末には32店舗まで拡大。トータルでも、5月末の店舗数は前年同期末比135店舗増の410店舗まで拡大している。
6月22日には、インドネシアに初出店。9月26日には、バングラデシュの首都ダッカにグラミンユニクロの3号店、4号店をオープン。
この勢いで、ファーストリテイリング全体では、2013年8月期には1兆円の大台に間違いなく乗る。凄いことだ。
もう一度、ブロンズ賞を受賞した柳井さんのメッセージから引用する。
「ファーストリテイリングは、社会にとって良い企業でありたいと考えています。特にグローバルで事業を拡大していくとき、我々が服のビジネスを通して社会に貢献していく企業だということを、世界中の人々に知ってもらいたいと思っています。」
アニュアルレポート : http://www.fastretailing.com/jp/ir/library/annual.html
社会にとって良い企業。
これが何よりいい。
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