リドルnews|2021年末までに米国内6州に50店舗の新規出店で150店体制に

米国でリミテッド・アソートメント型ディスカウントスーパーマーケットを展開するリドルUS(Lidl US)は8月25日、5億ドルを投資して来年末までに50店舗を新規出店すると発表した。

新規出店するのは、デラウェア州、ジョージア州、メリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州の6州。すべて開店すると全体で約150店舗前後のチェーンとなる。出店に伴う新規雇用は2000人ほどとなり、地域の雇用創出と物価の引き下げに貢献するとみられる。

ノースカロライナ大学ビジネススクールの最近の調査では、リドルの売価は地域のナショナルチェーンと比較して最大で45%低いという結果が出ている。

同ビジネススクールのカトリン・ギーレン教授によると、リドルがニューヨーク州のロングアイランドに出店した後、地域のグロサリー売価が15%近く下がったということだ。

同社は今月3カ所目となる配送センターと地域事務所をメリーランド州セシル郡に開設した。4カ所目の配送センターもジョージア州コビントンに2年以内に開設する予定だ。

一方で、店舗効率化のための継続的な取り組みの一環として、ノースカロライナ州のハブロックとシェルビーで展開する2店舗を閉鎖する。

リドルはドイツの小売業首位のシュワルツ・グループ(Schwarz Group)のフォーマットで、2017年6月にアメリカに進出した。現在はバージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、メリーランド州、デラウェア州、ニュージャージー州など大西洋南部地域を中心に、約80店舗を展開している。

アメリカ進出後、品揃えや店舗フォーマットの調整で店舗網拡大が多少遅れていたが、最近、消費者の人気が高まってきており、新規開店が加速化している。

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