サミットnews|MiL社の乳幼児フード「the kindest」を五反野店に導入

サミット(株)(東京都杉並区、服部哲也社長)は(株)MiL(東京都渋谷区、杉岡侑也CEO)と提携し、2020年12月9日から、サミットストア五反野店(12月9日建て替えオープン予定)において、MiLが事業展開する乳幼児フードブランド「the kindest (カインデスト)」を導入する。

MiLは「食 x ヘルスケア」を軸に、ヘルシーでエシカルな世界の実現を目指すスタートアップ企業である。小児科医、管理栄養士、シェフなどのプロフェッショナルたちとチームを組んで、実証データに基づいた商品・サービスの開発を行う。そのMiLのベビー・子ども向けブランドが「the kindest」だ。「自分らしい人生を食から実現する」をミッションに掲げ、SDGsやエシカルにも取り組んでいる。

「the kindest」は着色料や保存料などの不要な添加物を一切使用せず、厳選した契約農家や工場が生産した安心安全な食材を使った商品を提供する。MiLはこのブランドをD2C(Direct to Consumer)で展開してきた。D2Cはブランドが自社で企画・生産した商品を、小売流通業を介することなく、自社ECサイトで直接消費者に販売するビジネスモデルだ。2019年4月の発売以来、販売実績50万食を突破し、インスタグラムのフォロワーは1万4000人を超えるなど、子育て世代に高い評価を得ている。しかし、「リアルなお店で直接商品を見てみたい」「直に商品を手に取ってみたい」という顧客の声も多数あり、小売業との提携を模索してきた。

一方、「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」という事業ビジョンを掲げ、新中期経営計画「GO GREEN2022」で社会・環境に向き合おうとするサミットは、MiLとの間でアレルゲンフリーの商品を子育て世代の顧客に届けたいと協議を重ね、今回の提携に至った。

リウマチ・アレルギー対策委員会報告書によればアレルギーを保有する日本人は急速に増加しており、2011年には「2人に1人」がアレルギーを患っていると言える状況にまでなっている。

食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書(2018年)によると、食物アレルギーの発症は0歳で31.5%、1歳で18.0%、2歳で10.1%と全体の6割近くが離乳期~幼児食の時期に発症していることがわかった。また原因食物は「鶏卵・牛乳・小麦」の主要3大原因食物で全体の67.2%を占める結果が出ており、とくに乳幼児領域ではアレルゲンフリーを求める声が多くなってきている。

商品ラインナップは「ツナとあすぱらがすのおかゆ」(498円:税別、以下同じ)、「マダイとかぶのことことペースト」(698円)、「白身魚とひじきのじゃがいも和え」(648円)、「カツオのとまと煮」(648円)、「ツナのミネストローネ」(648円)、「シラスの野菜煮」(698円)、「にんじんのピューレ」(600円)、「やさいだし」(498円)、「さつまいものスープ」(600円)、「ソフトクッキー」(168円)。

ヘルスケアの市販用加工食品の売上は伸びている一方で、アレルゲンフリーの食品は少ないのが現状である。そこで、サミットはアレルゲンフリー商品コーナーを五反野店に設けて、MiLの「the kindest」を販売することとした。今後、他店舗への展開拡大についても検討していく。

関連カテゴリー

戦略 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧