ユニクロ、カナダ進出を発表！2016年秋にトロントで2店舗オープン

日本を代表するアパレル製造小売の㈱ファーストリテイリングがその主力ブランド「ユニクロ　Uniqlo」の世界展開をさらに拡げる。ファーストリテイリングは2016年秋にカナダ最大の都市、トロントへ2店舗出店することを明らかにした。

＜ユニクロ　ニューヨーク5番街店＞

ユニクロは現在、全世界の16カ国と地域で約1500以上の店舗を展開している。今年の秋、ベルギー第2の都市、アントワープへの出店を予定しているおり、カナダでのオープンが実現すると世界18カ国での展開となる。

この2店舗はいずれも大型ショッピングセンターへの入居という形での出店となる。ヨークデール・ショッピングセンターには同時期にノードストロームや同じくトロント初進出のブランドが複数入居する予定。また、トロント・イートン・センターでもノードストロームやスウェーデン出身の同業者H&Mと競合する。

しかし、ユニクロ米国事業・カナダ事業CEOのラリー・マイヤーはこのように語る。「成長し続けているユニクロにとって、カナダは最高のマーケット。ニューヨーク5番街の旗艦店にもほど近いトロントでの出店は私たちにとって自然な展開なのです」

マイヤーCEOはトイザらス・インターナショナル、Gymboree（幼児アパレル）やForever21（アパレル）などで役員としての経歴をもっており、カナダのマーケット事情にも明るい。

「私の過去の経験からいえば、カナダの人々はとてもオープンで、新しいブランドを受け入れてくれます。私たちはただの小売業者ではありません。私たちは『ユニクロ』というブランドを売っているのです」

カナダといえば、先日撤退を発表した全米第2位のディスカウントストア業態のターゲットが記憶に新しい。しかしそのことはユニクロにとっての不安材料にはならないようだ。

「ターゲットとユニクロはまったく違う小売業態です。私たちはまず2カ所の素晴らしいショッピングセンターからカナダのマーケットに突入します。ターゲットのように大規模出店をするような賭けはしません。したがってユニクロのカナダ事業は成功すると信じています。今後、バンクーバーや他の主要都市への出店も目指していきます」

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、オーストラリア、中国、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ。さらにベルギー、カナダと続く、ユニクロのグローバリゼーションのスピードはますばかり。ZARAとH&Mが先導してくれることも、ユニクロに追い風となっている。

＜店舗概要＞

ユニクロ　ヨークデールショッピングセンター店
住所：　3401 Dufferin Street, Tronto, M5B 2H1
　　　　(Yorkdale Shopping Centre)
売場面積：　約680坪

ユニクロ　トロントイートンセンター店
住所：　220 Yonge Street, Tronto, M6A 2T9
　　　　(Toronto Eaton Centre)
売場面積：　約790坪
オープン時期：2016年秋予定

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