イオンnews|9月既存店イオンリテール2.6%増/主要10社中8社が伸び
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の9月の連結各社の業績はイオンリテールの既存店2.6%増をはじめ、主要10社中8社の既存店売上高が前年同月を上回った。
9月は、全国的に記録的な残暑が続く中で、ショッピングモール内の店舗で、ファミリー層に向けたご当地フェアなどのイベントを強化した。トップバリュでは、家計への負担を軽減するため、全国約1万店舗で、カップ麺やペットボトル飲料など必需19品目の商品を対象に値下げした。2024年度の値下げ商品は累計で79品目となっている。
特に総合スーパーのイオンリテールでは、「イオン株式上場50周年記念セール」を開催した。50周年にちなんだオリジナル企画商品や、最大50%増量の商品など、期間限定の特別商品を展開した。
敬老の日の3連休には、本まぐろやステーキなどのごちそうメニューを強化した結果、既存店売上高が4カ月連続で前年実績を上回った。部門別では、グロサリーや農産、水産、畜産が好調で、既存店の食品売上高は前年を25カ月連続で上回った。
衣料品では、敬老の日に対応した商品としてシニアカジュアルの販売が好調だった。また、住居余暇関連では、残暑の影響で空調家電の売上げが伸びた。さらに、外出需要に対応した化粧品が好調で、ヘルス&ビューティケアの既存店売上高は31カ月連続で前年を超えた。
総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高は前年比102.6%。全店では102.7%。
イオン北海道(株)の既存店売上高は102.3%、全店では105.0%。
イオン九州(株)の既存店売上高は105.6%、全店でも105.3%。
スーパーマーケット事業では、主要企業10社計の既存店客数が6カ月連続で前年を上回り、既存店売上高も19カ月連続で前年を超えた。マックスバリュ東海では、地元で長く親しまれている商品や地元企業が生産する商品の品揃えを拡充するため、毎年恒例の「じもの商品大商談会」を開催した。
フジでは、ネットスーパー「おまかせくん」がリニューアル1周年を迎え、視覚障がい者も利用できるサービスの向上に努めた結果、登録者数が2万人を突破した。マックスバリュ東海(株)は既存店売上高が100.1%、全店では101.1%。
(株)フジは既存店売上高が102.0%、全店でも100.9%。
(株)いなげやは既存店が103.7%、全店では102.5。
コンビニ事業ではミニストップ(株)は既存店売上高、全店売上高とも99.4%だった。
サービス・専門店事業のコックスでは、猛暑の影響で夏物商品の売上げが例年以上に好調だったが、秋物商品の売上げは緩やかに伸びた。商品動向では、メンズ用ではストレッチパンツや長袖Tシャツ、レディスではデザインカットソーやバンドカラーシャツが好調で、既存店売上高は前年比108.4%と大きく伸長した。
(株)コックスの既存店売上高は108.4%、全店は107.5%。
(株)ジーフットは既存店売上高99.2%、全店は94.1%。
(株)キャンドゥの既存店売上高は103.9%、全店は103.3%。