ファミマnews|エチオピアへトイレ・教科書等500万円分を寄付
(株)ファミリーマート(東京都港区、細見研介社長)は2024年4月から6月、「コーヒー2050年問題」への対応に向けてエチオピア産「モカブレンド」1杯を購入につき1円をエチオピアへ寄付する取り組みを実施した。この売上げから、2024年10月にエチオピアへトイレや教科書など約500万円分を寄付した。
現在、世界のコーヒー生産地では「コーヒーの2050年問題」を抱えている。この2050年問題とは「2050年にはアラビカ種コーヒー豆の生産地が現在の50%にまで減少する一方、需要は堅調に増加し供給不足に陥る懸念」である。この背景には、コーヒー豆生産地での気候変動をはじめ、病害や虫害による生産量の低下、経済的苦境による生産者の減少が挙げられる。
エチオピアでもこの課題を抱えていることから、ファミリーマートでは寄付の取り組みを実施した。支援内容として、モカ豆生産地にあるベレラ学校に対し、トイレ4室、教科書700冊、ノート2500冊を寄付した。
また女子生徒は生理用品を十分に手に入れることができず休むこともあり、男子生徒より勉強が遅れてしまう課題も抱えていたことから、「コンビニエンスウェア」の繰り返し洗って使うことのできる吸水ショーツ1700個を贈呈した。
さらに11月18日(月)から、「FAMIMA CAFÉ」のコーヒーマシンからコーヒー抽出後に出るコーヒー豆かすを脱臭ポットに入れ、店舗内の脱臭剤として再利用する取り組みを、沖縄県を除く全国のファミリーマート約1万5900店で実施する。
ファミリーマートの各店舗から出るコーヒー抽出後の豆かすは、年間計約4180トンで、これまでは廃棄していた。そこで環境へ配慮した取り組みとして、コーヒー豆かすを入れて使用する脱臭ポットを開発した。コーヒーの豆かすにはミクロン単位の穴が無数に開いており、周囲の臭いを吸収しやすく、アンモニアガスや硫化水素ガスに対する効力が認められている。
コーヒーの豆かすを脱臭ポットに充填し、脱臭剤として1個につき約360グラム、2日おきに交換した場合、年間約1038トンを再利用できる。