三越伊勢丹news|中国最大の小売業「京東」と越境ECで戦略的業務提携
(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)は、9月3日(月)、中国小売業最大手の「京東(ジンドン)集団」と越境ECで戦略的業務提携を締結した。
この提携によって、同グループは京東集団が展開する中国越境ECサイト「京東全球購(ジンドンゼンキュウコウ)」に三越伊勢丹の旗艦店「三越伊勢丹海外官方旗艦店(ミツコシイセタンカイガイカンポウキカンテン)」をオープンさせた。
中国最大のEC販促イベントである11月11日の「独身の日(シングルデー)」に向けて、さらにEC事業を本格化させる計画だ。
三越伊勢丹グループの直近1年間の免税売上高は約600億円に上る。その約7割が中国からの顧客によるものだ。中国のグループ店舗では、越境ECで販売している商品を実際に手に取ることのできるポップアップショップを展開している。
同グループが京東全球購を出店先に選んだ理由は2つ。
第1は、京東集団が、売上高で世界最大のゲーム会社であるテンセントグループの傘下にあること。この提携により、テンセントグループが運営するWeChatとの連携を図り、日中双方の店舗においてO2Oの取り組みを強化できる。
第2は、京東集団はAR・VRを使ったバーチャル空間での先進的なメイクアップ販売に注力しており、今後さらに伸長が期待されるメイクアップ商品に関しても展開がしやすいこと。
三越伊勢丹海外官報旗艦店では、化粧品、紳士向け化粧品、ヘア・ボディケア用品、ベビー・マタニティ用品、リビング用品、食品のほか、日本の地方自治体との取り組みで製品化した独自商品も含め、11月11日までに50以上のブランド、500以上のアイテムを用意する予定だ。