ファミマnews｜宿泊サイト運営のAirbnbと業務提携/店舗を情報拠点に利用

(株)ファミリーマート（東京都豊島区、澤田貴司社長）は、Airbnb（アメリカカリフォルニア州サンフランシスコ）との業務提携に関して基本合意した。

これは、全国のファミリーマート店舗をベースに、日本での宿泊事業の普及・拡大や、観光需要のさらなる創出を目指すことを目的としている。なお、Airbnbが、日本国内のコンビニと業務提携するのは初めてだ。

ファミリーマートは、国内では47都道府県に1万7100店、海外にはアジア6地域に7000店を展開している。

Airbnb は、2008年に創業した宿泊施設を貸し出す人と借りたい人をつなぐマーケットプレイス。世界191カ国8万1000以上の都市を対象に展開している。さまざま地域コミュニティとの触れ合いや、旅行先で現地の文化とつながるユニークな旅行体験を提供するとして、人気のサイトだ。日本国内のリスティング数（登録部屋数）は、6万2000部屋で、利用ゲスト数は約580万人に上る。

業務提携の主な項目は4つ。
①宿泊事業を始めとするAirbnbサービスの質の向上に向けた、ファミリーマート店舗を活用したホストおよびゲスト向け商品・サービスの開発・提供。
② Airbnbの認知向上に向けたマーケティング・プロモーション活動。
③ファミリーマート、Airbnb双方とパートナーシップを締結している企業との取り組みの検討。
④地方創生、地域コミュニティ発展を目的としたサービス・枠組みの検討。

今回の業務提携は、成長を続けるインバウンド需要が背景にある。ファミマ店舗が情報・サービスの発信地点となり、宿泊施設提供者や宿泊者にとって、いつでも気軽に利用できる地域拠点となることを目指す。また、地域に根ざした宿泊市場を全国に波及させ、地域社会の発展に貢献する。

■Airbnb概要
設立／2008年
本社住所／888 Brannan St, CA
代表者／Brian Chesky
事業内容／オンラインマーケットプレイスおよびオンラインホスピタリティサービスの運営
グローバルリスティング数（登録部屋数）／500万
通算ゲスト数／3億人
国内リスティング数（登録部屋数）／6万2000
国内利用ゲスト数／約580万人