大丸松坂屋news|地方郊外型百貨店再生の第1弾「大丸下関店」’20年3月誕生

(株)大丸松坂屋百貨店( 東京都江東区、好本達也社長)は、地方郊外百貨店の改革に取り組み、その第一弾として山口県下関市にある下関大丸を大規模改装する。2020年3月に、 2002年秋以来18年ぶりとなる全館リニューアルを行い、2020年3月1日から下関大丸の屋号を「大丸下関店」に変更する。

同店は、従来の百貨店ビジネスモデルに加えて定期賃貸借契約を大胆に活用し、事業構造を転換させる。また大丸松坂屋百貨店の直営店とすることで、同社が持つ交渉力やスケールメリットを活かしたバイイング力をもって魅力的な店づくりを実現していく。さらにクレジットカードやスマートフォン・アプリなどを共通化させることで、お客の買物メリットや情報・サービスを充実させる。地方郊外店の新たなモデル店舗という位置づけだ。

新生・大丸下関店のストアコンセプトは、「観光客・地元3世代が共に楽しめる、『美・食・遊』に満ちたお店」。『衣・食・住』から『美・食・遊』へと変化するマーケットに対応して、3世代ファミリーや、下関市を訪れる年間700万人の国内外観光客をもターゲットにして客層を拡げていく。

地階は「ごちそうパラダイス」をテーマに、人気のスィーツから惣菜など食品を揃える。中央イベントゾーンでは人気の商品やショップを週変わりで展開する。

1階は婦人雑貨・化粧品。百貨店の得意とする婦人雑貨と化粧品の充実を図りながら、デイリーユース対応として、アインファーマシーズが運営するアインズ&トルペなどビューティ&雑貨特化型の大型ショップを導入する。

2階はニューファミリーが家族みんなでファッションを楽しめるフロアとして、レディース&メンズのコンバインショップやメンズキャラクターショップを強化する。

3階は婦人服・紳士服・宝飾のフロア。従来、点在していた婦人服・紳士服を再編集し、百貨店のオーセンティックなファッションフロアとしてゾーニングし直す。

4階は「Plugs Market(プラグスマーケット)」。大丸と東急ハンズとで“地方創生”に新たにチャレンジするコンセプトフロアになる。

5階にはニトリを誘致する。山口県初の最新型レイアウトのニトリがワンフロア全面(約2600㎡)に展開される。

6階は、観光客など広域からの来街者に向け、エリア特有の資源にフォーカスして、編集・提案する689㎡の「KANMON U.W.(カンモン ユー.ダブリュー.)」と期間限定の催事やイベントを開催する「地域貢献ホール(仮称)」で構成する。

7階は、レストラン・総合サービスのフロアで、4月には体験型サービスのショップを導入する予定だ。

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