ファーストリテイリングnews｜柳井正会長兼社長のメッセージ

新型コロナウイルス感染症に対して、(株)ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長がメッセージを発信した。

｢ファーストリテイリンググループのお客様、お取引先様、従業員の皆様へ｣

現在、世界中で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。まずは、感染により苦しんでおられる方々にお見舞い申し上げるとともに、不幸にもお亡くなりになった方々に哀悼の意を捧げます。また、世界各地で治療や感染予防に力を注がれている方々に、感謝と尊敬の意を表します。

世界的な危機に直面している中、私たちにとって最も重要なのは、お客様、お取引先様、従業員の皆様の健康と安全です。くれぐれもご自愛くださいますようお願いいたします。

弊社は日本をはじめ、アジアやヨーロッパ、北米など、世界26の国と地域で約3500の店舗を運営しています。今回の影響で、感染が確認されている国や地域での店舗の臨時休業をはじめ、商品の生産や物流にも影響が生じています。私は今回のことを、人類にとっても、弊社にとっても、大きな試練であると受け止めています。

ただ、私たちのお取引先様の多大なるご協力で、商品のお届けに関しては、お客様への影響を最小限におさえているほか、バックオフィスに関しても、世界各地に機能を分散するとともに、在宅勤務など従業員が働きやすい環境を整えることで、現時点での業務の遂行において致命的な影響は受けていません。

お取引先様のご協力と全世界約14万人の従業員の力、そして何よりこのような大変なときにも、弊社をご利用くださるお客様のお力により、徐々にではありますが、平常心を取り戻しつつあります。皆様に改めて心から感謝申し上げるとともに、私はこの試練を、皆様と一緒に乗り越えたいと思っています。

私は今回のことを通じて、改めて世界がつながっていることを実感しました。今こそ世界が強く、ひとつになることが必要です。感染拡大により世界が分断され、そのつながりが切れてしまってはならないと思います。私自身、そのことを深く心に刻みたいと思います。

後から振り返ったとき、私はファーストリテイリンググループが、この危機が発生する前よりもさらに強く、もっと社会から必要とされる企業になっていると信じています。当面は全世界的に困難な時期が続くかと思いますが、その後にはきっと明るい未来が待っています。

未来に希望を持ち、健康第一でお過ごしください。

株式会社ファーストリテイリング
代表取締役会長兼社長　柳井 正