PPIHnews|8月の国内リテールの既存店4.2%減/ドン・キホーテ4.5%減

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の8月国内リテール事業4社の既存店売上高は95.7%と、4.3%のマイナスだった。4社とは(株)ドン・キホーテ、ユニー(株)、(株)長崎屋、UDリテール(株)。

台風の上陸・接近や災害級の大雨の影響が週末やお盆休みと重なり、客数が95.9%、客単価が99.8%となり、売上げの減少につながった。また、今年は前年に比べて梅雨明けが早かったものの、真夏の高気温は長続きせず、8月上旬には早くも季節商品がピークアウトした。さらに、前年より休日(土曜)が1日少なかったが、その押し下げ影響はマイナス1.3ptだった。全586店の売上高は96.5%。

ドン・キホーテのディスカウント事業は既存店が客数95.5%、客単価100.0%で売上高は95.5%。お盆休みの最大繁忙期を天候不順と気温の低下によって、季節家電、アウトドア、マリン、花火、ドリンクなどが苦戦した。また、緊急事態宣言の拡大に伴って、回復基調にあった21時以降の夜間帯の売上げが減少している。一方で、食品や消耗品の売上げが拡大した。

ユニー、長崎屋、UDリテールのGMS事業は、前年の高い売上げの反動減もあって、既存店は客数が96.9%、客単価99.3%の売上高は96.2%。2019年比較では101.3%を達成していて、コロナ前の水準は上回っている。低気温の影響により、夏の季節商品が苦戦し、食品中心の売上構成となった。食品は鮮魚、精肉が売上げを牽引したものの、青果は、前月の好天に起因する相場安の影響から前年割れした。

9月は2店舗を新規出店する。ドン・キホーテが9月24日に東京都昭島市に「情熱職人昭島店」を、ダブルネーム業態転換として9月14日、愛知県碧南市に「ドン・キホーテUNY碧南店」の出店を予定している。

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