コンビニnews|11月既存店ファミマ1.1%増・セブン1%減・ローソン0.7%減
コンビニ大手3社の11月の国内業績が出揃った。既存店売上高はセブン-イレブンが98.9%、ファミリーマートが101.1%、ローソンが99.3%だった。
セブン-イレブン既存店は客数が97.1%、客単価101.9%となり、売上高は98.9%と前年を1.1ポイント下回った。11 月は、大型都市の中でも事業所などが多いエリアでは客数は回復傾向にあり、繁華街等も少しずつ人出は増加傾向にある。一方、観光立地は依然として客数の回復に遅れもある。全店売上高は99.7%。10月末の店舗数は2万1114店。
有名店監修の新商品、健康感のある弁当、女性を中心に人気となった商品などがそれぞれの客層にマッチし、販売が伸長した。また、地域を代表するブランド米などを使用し、厳選した中具を合わせた各地のこだわりおむすびも好調だった。さらに、たんぱく質を摂取できる、健康を意識したロールタイプの調理パンの販売が継続して伸長した。
ファミリーマート既存店は客数が99.7%、客単価が101.3%で、売上高101.1%。全1万5668店舗の売上高は97.8%。
新プライベートブランド「ファミマル」に加え、気温の低下に合わせたセール施策や品揃え強化で、中食が継続して好調に推移した。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着く中、客足も徐々に回復傾向にあり、客数はほぼ前年並みの実績となった。
ローソンの国内既存店は客数が97.8%、客単価が101.5%となり売上高は99.3%。「ローソン」「ナチュラルローソン」全店では99.1%。11月末日のローソングループ国内総店舗数1万4697店で、そのうちナチュラルローソンは137店、ローソンストア100は669店。
品揃え強化をしている5つのカテゴリーのうち、冷凍食品・常温和洋菓子は、日常使いの需要取り込みにより、引き続き売上げが伸長した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、地域ニーズに合わせて展開した「ご当地丼弁当」や定番商品の「三元豚の厚切りロースカツサンド」などが好調だった。調理麺は、「お墨付きパスタシリーズ」や、食べやすいサイズの「ちょい麺」シリーズがが販売を牽引した。デザートは、「生ガトーショコラ」の累計販売数が900万個を超え、引き続き好調。なお、たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となっている。