コンビニnews|12月ローソン3.5%、ファミマ3.4%、セブン1.3%の増収

コンビニ大手3社の2024年12月度成績が発表された。既存店売上高はセブン‐イレブンが101.3%、ファミリーマートが103.4%、ローソンが103.5%だった。ファミマ、ローソンの伸長が目立つ。

セブン-イレブンジャパンの既存店は客数が101.3%、客単価が100.0%となり売上高は客数増分の1.3%の伸長。全店ベースでは101.6%。

12月は降雨量が少なく全国的な好天に恵まれ、人の動きが活発になったことや、外国人観光客の来店が継続して増加していることで、客数は前年を上回った。また、人気のキャラクターを用いた販売促進キャンペーンの効果や、売上インパクトが大きいクリスマスが平日で、在宅ニーズを取り込んだことなどから売上げも前年を上回った。12 月上旬から実施した人気キャラクターを用いた販促キャンペーンでは、さまざまな商品カテゴリーを横断した対象商品としたことで販売が好調に推移し、売上全体の底上げにつながった。

揚げ物惣菜 は「対象のチキンを一度に2個買うと50円引きセール」を実施。ソフトドリンクは対象のドリンクを1本買うと50 円引きクーポンプレゼントキャンペーン」もあってホットドリンクが好調。いずれも商品カテゴリー全体の売上伸長に寄与した。

ファミリーマートの既存店は客数が99.6%、客単価が103.8%で売上高は103.8%。カード・チケットの影響を除いた既存店日商は102.6%と前年を上回り、40カ月連続で前年超えを達成した。全店では90.0%とこちらは厳しい。

中食カテゴリーを中心に好調を維持した。人気アイドルグループとコラボしたスイーツ、人気カップ麺とコラボしたおむすびなど、話題性と付加価値のあるメニューを展開した。「ファミチキ」や「ファミマプレミアムチキン」等のクリスマス関連商品が好調だったことに加え、「4週連続で使える!!お買得クーポン」「ファミマのお年玉」等、年末年始の企画も販売に大きく貢献した。

PB衣料「コンビニエンスウェア」の冬物新商品も売上げを牽引した。「1個買うと、1個もらえる」施策ではドライ飲料が販売に寄与した。

SDGsの取り組みでは、「ファミマフードドライブ」が評価され、環境省主催の令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰で、コンビニ初となる最高位「大賞」を受賞(普及・促進部門)した。

ローソンの既存店は客数が100.8%、客単価が102.7%となり売上高(チケット・ギフトカード等除く)は103.5%。なお、たばこは既存店売上高を1.0%程度押し上げる要因となった。

12月末時点グループ国内総店舗数1万4658店。そのうち、ナチュラルローソンは131店、ローソンストア100は644店。これら全店の売上高は104.6%と好調だった。

米飯は、名店監修グルメフェア対象商品やPontaパス会員限定アプリクーポン対象の「ビッグな高菜チャーシューおにぎり」などの販売が好調だった。FF(ファストフード)は、クリスマス時期のニーズを受けてチキン各種同時購入セール(12/17~12/25)を実施した。その結果、黄金チキン・Lチキ各種などが伸びた。

ベーカリーは、レシートクーポン施策などが奏功し、定番商品に加えて新商品の「チョコチップメロンパン」や「切れてる大きなブールパン」の販売が好調だった。デリカは、パスタサラダや高単価サラダが好調に推移した。

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