ファストリnews|「女性エンパワーメントプログラム」の目標を設定

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(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)は 3月8日(水)、アパレル産業における女性の地位向上を支援する継続的な取り組みの一環として、バングラデシュで「女性エンパワーメントプログラム」の目標を設定した。

バングラデシュでのファーストリテイリングの主要取引先縫製工場8工場とともに、2025年末までに以下の目標を達成することを目指す。
1. 1500人の女性従業員が管理職になるためのトレーニングを受講すること。
2. 対象工場における女性管理職比率が平均30%以上に上昇すること。
3. すべての女性従業員が、託児所や託児サービス、身体的・精神的健康を増進するためのサポート、安全な通勤手段などのサービスやサポートを受けやすい環境が整備されていること。

ファーストリテイリングは、より多くの女性が職場のリーダーになることを目指し2019年に、UN Womenとのパートナーシップのもと、バングラデシュで「女性エンパワーメントプログラム」を開始した。このプログラムでは、管理職を目指す女性を対象に、リーダーシップとテクニカルスキルのトレーニングを提供してきた。その結果、2022年度末までに、このプログラムの対象工場で全トレーニング受講者の51%に当たる合計163人の女性が管理職に昇格している。

今後は、トレーニングを拡大し、工場で働くより多くの女性が参加できるようにすることに加え、女性が職場で活躍し、安心して働ける環境を整備することをプログラムの新たな焦点としている。取り組みには、保育施設やサービスの導入支援、女性の身体的・精神的ウェルビーイングのための課題と機会の把握、女性従業員の通勤に伴うリスクへの対応が含まれる。

2019年のバングラデシュの総輸出額の84.4%を占める既製服(RMG)セクターでは約420万人の労働者を雇用するが、その90%が女性である。 同部門はバングラデシュの経済成長の原動力として進化してきたが、こうした変化が労働者、特に女性労働者の労働条件や見通しの向上に寄与しているかどうかについては、懸念が残る。2019年に行われたBetter Workの報告書では、ライン監督職の95%を依然として男性が占めていることが明らかになっている。

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