U.S.M.Hnews|複数店をバーチャルストア化「新フルフィルメント・ストア」
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は、食品宅配サービス「Online Delivery」(オンラインデリバリー)で、取り扱いアイテム数増加のために実店舗同士をバーチャルストア化して、広域配送を可能とする新たなフルフィルメント機能を開発した。「ローカル・フルフィルメント・ストア(Local Fulfillment Stores)」として、茨城県水戸エリアで3月10日から実験導入している。
一般的なネットスーパーでは、店舗ごとにフルフィルメント機能(商品注文からお客の手元に届くまでのプロセス)をもたせ、店舗単位で店頭商品のピックアップと発送を行う。オンラインデリバリーの「ローカル・フルフィルメント・ストア(LFS)」では、エリア内の複数店舗の在庫をひとつのバーチャルストアとして統合管理してフルフィルメント機能をもたせることで、取り扱いアイテム数が拡大し、配達可能エリアの拡張が可能となる。
たとえば1件の買物の受注情報が複数店舗に割り当てられた場合、配送効率の向上が必要となる。LFSでは、オンラインデリバリーからの注文情報を自動で連携し、配送担当者の割当てや最適な集荷・配送ルートを同システムが提案し、ルートを決定する。配送担当者はこのシステムアプリケーション上のルート案内に従い、集荷から配送までを円滑に進めることができる。
お客とっては、従来よりも豊富な商品数から買物ができ、一度の注文で、注文先の店舗を意識することなく複数の店舗に発注が可能になる。また複数の店舗からの商品が1度の配送で手元に届くため、従来どおり、最短で当日発注分が当日に届く。
水戸エリアの「フードスクエアカスミ水戸西原店」「フードスクエアカスミ水戸堀町店」で3月10日に導入して運用していて、今後順次エリアを拡大していく方針だ。