J.フロントnews|地域産業向けの事業承継ファンド設立/国内小売業では初
J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は2024年3月をめどに、スタートアップのベンチャーキャピタルであるイグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ(株) (東京都渋谷区、田代友樹社長)と、事業承継を目的とした共同ファンドを設立し運用を開始する。事業承継ファンドの設立は小売業では初の取り組みとなる。
ファンド設立の目的は 国内の地域産業・雇用維持など地域経済への貢献とするもので、各地域に根ざしたコンテンツを発掘、出資、支援することで未来に受け継いでいく。
投資対象としては、日本の地域に根差した食の文化に関わる事業会社。地域は限定せず、グループが地域や生産者とのつながりを生かせることを基本とする。将来的にはグループへの子会社化を想定していて、過半数の出資を前提とする。
経営支援の内容としてはJ.フロント リテイリングは、販売チャネルの提供、顧客資産の活用、取引先ネットワークを活用した他企業とのコラボレーション、経営人財の支援などが中心となる。
イグニション・ポイントグループでは、経営企画立案や事業開発、業務効率化など投資先のバリューアップに繋がるコンサルティングノウハウの活用、ブランドプロデュースや商品企画などのクリエイティブ支援などとなる。ファンドの名称、出資総額、出資比率、組成日等は、後日決定となる。