ライフ・ヤオコー共同PBスターセレクト登場
ライフコーポレーションとヤオコーが共同でプライベートブランド(PB)を開発した。
昨2日、両社が記者会見を開き、発表した。
ブランド名は「スターセレクト」。
「スター」は「安全、安心、おいしさ、信頼の価格、お客様の笑顔」という両社の商品開発に対する5つの志を表現。これらが1つになって新たな輝きを生み出すという意味だ。
さらに「セレクト」は、両社がともに商品を選択(セレクト)することで、お客にとっても買物の選択肢(セレクト)の幅が広がることを意味している。
スターセレクトは、ライフの231店舗(首都圏98店舗、近畿圏133店舗)とヤオコーの126店舗の計357店舗で順次販売を開始する。
現在約20アイテムを開発中だが、まずは「ロースハム」「ハーフベーコン」「リサイクルトイレットペーパー」を先行して発売する。
このうち「ロースハム使い切り4パック」(40g×4)と「ハーフベーコン使い切り4パック」(38g×4)は先月27日に発売済み。価格は各298円。
ちなみにイオンネットスーパーで販売されている同社のPB「トップバリュ」は、ロースハム(40g×4)が258円、ベーコン(156g)が298円。
その他、「しょうゆヌードル」(69g)を88円で販売するなどスターセレクトはナショナルブランド(NB)より1~2割ほど価格を抑え、他社のPBに価格帯を合わせて「値ごろ感」を訴求する。
現時点で発売が確定しているのは18SKU。内訳は食料品14SKU、住居関連品4SKU。今後、年間20アイテムほどを追加していく予定だ。
ライフとヤオコーは昨年5月に「業務提携検討に関する覚書」を締結し、災害時の相互支援や資材・商品の共同調達等の取組みを進めている。今回の共同PB開発はその一環だ。
アベノミクス景気にかかわらず、来春の消費増税を控え消費者の価格に対するシビアな感覚は変わらない。だから、「値ごろ感」を訴求したPB開発が必須だが、それには仕入れ規模の拡大が必要だ。
今回の共同PB開発の背景には、そのような生活必需品を巡る価格競争の厳しさがある。両社はそれぞれ独自のPB「スマイルライフ」(ライフ)と「Yes! YAOKO」(ヤオコー)を持っているが、状況を見てスターセレクトへ切り替える可能性もあるという。
粗利益率がNBに比べて2~4割ほど高いとされるPB。しかし、それだけが目的になってはPBの意味は失われる。
PBをポジショニングのためのストアブランドとしてつくり上げてこそ、「輝く」ことになる。
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