セブンPB「金の食パン」早くもリニューアル

ヒット商品「セブンゴールド 金の食パン」が早くもリニューアルする。

 

「金の食パン」はもちろん、セブン&アイ・ホールディングス(HD)のプライベートブランド(PB)商品。

 

これは10日の日本経済新聞朝刊の記事。

 

今年4月に発売し、2枚入り125円、6枚入り250円(近畿、山口を除く中国、四国では5枚入り)と他の食パンと比べて高い価格づけ。食パンの売れ筋トップ商品、敷島製パンの「超熟」よりも店頭価格は6割ほど高い。

 

それにもかかわらず、発売2カ月で累計720万食の販売を記録。当初計画を5割ほど上回るヒット商品となり、現在まで累計1500万食を販売した。

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「金の食パン」はもっちりとした食感と甘みが特徴。厳選した小麦粉に北海道産生クリームやカナダ産ハチミツを練り合わせて焼き上げる。製造しているのは埼玉県比企郡嵐山町にある武蔵野フーズだ。

 

今月末から、この小麦粉の配合を変えて、食感や香りを高めた商品としてリニューアルする。投入後わずか5カ月、しかもヒット中の商品をリニューアルするのはPBでは珍しい。

 

しかし、「人気商品ほど消費者が飽きるのも早い」(セブン&アイHD)として、リニューアルまでの期間を縮める。これはセブン&アイHD会長の鈴木敏文さんの「おいしいものほどお客は飽きる」という考え方に基づくものだ。

 

このあたりは「毎日食べても飽きないもの」が「おいしさ」だと定義しているサイゼリヤ会長の正垣泰彦さんの考え方に通じるものがある。

 

だから飽きないおいしさを常に追求する。ベーシックな商品でも、いつも小さな改良が施される。いや、毎日のように口にするベーシックな商品だからこそ、その小さな改良の積み重ねが必要になる。

 

さて、リニューアル後の「金の食パン」は価格を据え置く。一方で、ライバルの敷島製パンは10月1日に、シリーズで最も高価格の商品となる「超熟 ライ麦入り」を発売する。希望小売価格は通常の「超熟」より10円高い231円。山崎製パンも今月から厚切り2枚入り125円の「ユアクイーンゴールド」を投入、デイリーヤマザキをはじめ、ファミリーマートやサークルKサンクスなどのコンビニエンスストア限定で販売している。

 

各社とも価格が近づき、商品開発も熱を帯びる。だからこそ、セブン&アイHDが主張するように、「商品のポジショニングやコンセプトの明確化」が必要になってくる。

 

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