イオン PB第1号「ジェーカップ」が復活 300万個限定販売

イオンは29日、同社のプライベートブランド(PB)誕生40周年を記念して、2月1日から第1号商品のカップ麺「ジェーカップ」を300万個限定販売すると発表した。イオンやダイエー、マックスバリュ、ミニストップ、まいばすけっとなど、グループ約5000店で販売する。価格は当時と同じ85円(税込)。

 

300万個限定で販売される「トップバリュ ジェーカップ」。
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「ジェーカップ」が発売されたのは1974年。前年の第四次中東戦争に端を発した第一次オイルショックで激しいインフレが発生。世の中は「狂乱物価」と呼ばれる状況に陥った。

 

原材料が高騰し、ナショナルブランド(NB)メーカーはカップラーメンの値上げを行った。当時のジャスコ(現イオン)はこれに抗議。独自商品の開発に着手することになる。そして同年11月、フォークの添付を省くことで85円という低価格を実現した「ジェーカップ」を発売した。

 

1974年に発売した「ジェーカップ」。
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だから、「ジェーカップ」は「常に良い商品をよりお値打ち価格で提供する」というイオンの企業理念を体現した象徴的な商品でもある。その後、ジャスコ誕生25周年でもある94年に、現在の「トップバリュ」ブランド商品が登場する。

 

今回、登場から40周年を記念して発売する「トップバリュ ジェーカップ」の開発には、人気ラーメン店「なんつッ亭」の古谷一郎氏がプロジェクトアドバイザーとして参加。「醤油」「塩」「豚骨」の3種類の味を各100万個限定で販売する。

 

パッケージデザインは、WEB上で消費者による投票を行い、最も人気が高かったデザインを採用した。

 

最近、注目を浴びることが多いPB商品だが、そのルーツをたどると実に真摯な商品開発姿勢があったことがわかる。「原点」を知ったうえでPB商品を見れば、いつもと違った姿が見えてくる。

 

検索キーワード: イオン ジェーカップ ジャスコ トップバリュ

 

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