イオン PB「トップバリュ」4ブランドに集約して刷新
イオンは12日、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」のブランドを4つに集約して、パッケージデザインを刷新し、商品開発・品質改善の取り組みを強化すると発表した。
今回のブランド刷新のポイントは、①ブランド数の集約、②商品開発力の強化、③パッケージデザインの刷新、④継続的な品質改善の仕組み強化だ。
トップバリュの既存ブランドは8つ。これを4つに集約する。
エコノミーブランドの「トップバリュ」、クオリティブランドの「トップバリュセレクト」、コンペティティブブランドの「トップバリュベストプライス」による3層構造を強く打ちだす。これにライフスタイルブランド「トップバリュグリーンアイ」を加え、全体として明確なブランド構成にする。
これまであった「トップバリュ共環宣言」「トップバリュプレミアム」「トップバリュレディーミール」「トップバリュヘルシーアイ」は、集約した4ブランドに再編する。
また、「トップバリュセレクト」は売上げが伸びていることから、消費増税後の主力ブランドと目される「トップバリュベストプライス」とともに品目数を拡大する。
ライフスタイルブランド「トップバリュグリーンアイ」では、オーガニック商品を強化するほか、フェアトレード認証商品や持続可能な水産資源の利用を目的としたMSC認証商品の取り扱いを拡大する。
パッケージデザインも改める。パッケージに新たに「AEON」のロゴを配する。「TOPVALU」ロゴのカラーも、これまでの「赤」からコーポレートカラーの「マゼンタ」に変更する。また、帯状の「トップバリュリボン」をデザインとして採り入れる。
さらに、パッケージには商品価値を伝える「プロダクトストーリー」を記載するほか、商品の最終加工地を都道府県名で記す(製造所記載商品や生鮮食品など、一部で表示されないケースがある)。
ブランド刷新に先立ち、品質改善の仕組みも強化した。イオンは従来から、新商品の店頭試食モニターやコールセンター「トップバリュお客さまサービス係」、店頭でのお客からの意見などを商品企画・開発に活用してきたが、これらに加えて企画中の商品をお客の家庭で試してもらう「ホームユースモニター」による「商品カルテ」の運用を開始した。イオンは昨年、この商品カルテを使って延べ約10万人のお客に2000品目以上の商品を試用してもらい、商品開発に反映させてきた。
イオンはジャスコ時代の1974年にPB第1号商品のカップ麺「ジェーカップ」を発売。昨今の人口減少高齢化による人口動態の変化に加え、世帯構造が変わっていることに対応するため、PB発売40周年を迎える今年、「トップバリュ」を全面的に刷新する。
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