ファミマ 店頭いれたてコーヒー価格を100円に下げセブンに対抗

ファミリーマートは16日、店頭のコーヒーマシンで提供しているホットコーヒーの価格を21日から下げると発表した。これまで税込120円で販売してきたブレンドコーヒーSサイズを税込100円に価格改定する。コーヒー販売で先頭を走るセブン‐イレブンは導入当初から100円で販売しており、ファミマも価格を合わせて対抗する。

 

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ファミリーマートは2012年9月から店頭で挽きたてコーヒー「FAMIMA CAFÉ」の本格的な展開を開始した。ホテルやカフェなどで利用されることの多いドイツWMF(ヴェーエムエフ)社製のコーヒーマシンを導入し、高圧力でコーヒーを抽出するエスプレッソ抽出式を採用している。

 

その後、13年1月末にコンビニ最大手のセブン‐イレブンも「SEVEN CAFÉ」の名称でペーパードリップ式のいれたてコーヒーの販売を開始。圧倒的な店舗数と販売力を背景に、約1年後の今年2月末には累計販売数が4億5000万杯に達した。1万6000店ある国内のセブン店舗で、1日1店舗当たり100杯を売っている計算だが、この数字の原動力となっているのは55%という驚異的なリピート率だ。

 

一方、業界第2位のローソンは、このあまりにも強力なセブンとの正面戦を避ける作戦で、「MACHI café」のホットコーヒーMサイズの価格は税込185円とライバル2社に比べ高めの設定にしている。商品知識や接客技術に優れた店員を社内資格「ファンタジスタ」として認証。このファンタジスタが手渡しでコーヒーを販売することで、高品質・高価格の勝負をしている。

 

今回、セブンと価格を合わせる戦略を採ったファミマ。ライバル2社の間で特徴あるポジションを取りづらいのか、出店政策でもセブンと同じ大量出店の方針だ。

 

果たして、コンビニ3社の熾烈な競争の行きつく先を、コーヒー1杯の中に見ることができるのだろうか。

 

検索キーワード: ファミリーマート コーヒー セブン‐イレブン ローソン

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