7月6業態統計まとめ|豪雨・猛暑のなか6業態中4業態が増収/百貨店は▲6.1%

主要業態別の7月売上高が出揃った。百貨店、総合スーパー、スーパーマーケット、コンビニの小売り主要4業態に、ショッピングセンターと外食産業を加えた動向を報告する。

7月は6業態中4業態が前年同月を上回った。総合スーパー、スーパーマーケット、外食産業、コンビニエンスストアが増収。ショッピングセンターと百貨店が減収だった。とくに百貨店は6.1%減とひどい低迷ぶりだった。

総合スーパー +1.5%
スーパーマーケット +0.9%
外食産業 +0.5%
コンビニエンスストア +0.1%
ショッピングセンター ▲1.9%
百貨店 ▲6.1%

総合スーパーは、1.5%前年を上回った。食料品は2.5%増。相場高の影響で伸び率が高かった農産物4.2%増をはじめ、畜産、水産、惣菜などすべての部門が前年超え。一方で、衣料品は6.0%減、住関品は0.4%減と動きが鈍かった。

スーパーマーケットは0.9%増と、2カ月連続で前年を上回った。食品は好調で生鮮3部門をはじめ、惣菜、日配、一般食品すべて前年をクリアした。一方で非食品は2.3%減少。その理由は3つ。第1が、中旬以降の青果相場高騰。第2が、豪雨や猛暑などの天候要因。そして第3は、土曜日が1日少ない曜日回り。

外食産業は0.5%増で、23カ月連続で前年超え。土曜日が1日少ない曜日回り、西日本豪雨、全国的な猛暑、台風などの天候要因などで客数は1.1%減少。しかし、価格改定やキャンペーン、季節メニューの訴求などで客単価が上昇したことが、売上げ増加につながった。売上高が前年を上回ったのは、ファストフード2.0%とディナーレストラン0.2%の2業態。

コンビニエンスストアは0.1%増で、2カ月連続のプラス。梅雨前線や台風、西日本豪雨で、客数は1.8%減少。しかし、全国的に平均気温が高かったことで、飲料、アイスクリーム、冷やし麺などの夏物商材が好調に推移した。さらに、カウンタ―商材やおにぎり、冷凍食品、惣菜、サラダなどの中食が引き続き好調だった。

ショッピングセンターは、1.9%減で2カ月ぶりに昨年を下回った。マイナス要因は主に3つ。第1に、西日本豪雨や台風、記録的猛暑などの天候要因で、客数に影響が出たこと。第2に、セール開始日を前倒ししたこと。6月は前倒し効果がプラス要因となったが、7月はその反動が生じた。第3は、土曜日が前年より1日少なかったこと。

百貨店は6.1%減と2カ月ぶりに前年割れとなった。協会が報告している主なマイナス要因は、上旬の西日本豪雨、梅雨明けからの連日の猛暑、月末の台風12号上陸などの気象要件が客数に影響したこと。また、クリアランスセールを前倒しして6月からスタートしたこと。そして土曜日1日減。3つともショッピングセンターと同じ要因だ。

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