12月コンビニ統計|クリスマス&年末商品好調で既存店売上高1.2%増
12月コンビニエンスストア「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソン7社の調査結果だ。
12月は既存店、全店とも売上高は前年を上回った。好調要因は主に2つ。1つは、クリスマスや年末商戦が好調だったこと。そしてもう1つは、カウンター商材や中食が引き続き伸長したこと。調理麺、おにぎり、惣菜、冷凍食品が順調に売れた。
既存店売上高は、8741億2000万円。前年同月比1.2%増で、2カ月連続で前年を上回った。しかし、客数は1.1%減の13億3627万人。2カ月連続で減少した。客単価は651円で2.3%増。
全店売上高は6.3%増、客数5.3%増、客単価0.9%増。店舗数は1.0%増で5万5743店舗。前年同月より574店舗増加した。
総合スーパーやスーパーマーケットが不調だった12月に、コンビニエンスストアは変わらず好調を維持した。
商品分野別売上高では、日配食品は0.1%増、非食品は3.0%増。しかし、加工食品は1.8%減。サービスは11.2%と二桁増だ。
大手コンビニ3社の12月既存店売上高は、ファミリーマート1.6%、セブン-イレブン0.8%と2社は増収。ローソンは0.3%前年を下回った。また、既存店客数も、セブンが1.3%、ファミマが1.0%で前年を上回ったが、ローソンは2.8%減少した。
またコンビニエンスストアでは2018年1月から12月までの結果報告もしている。
既存店ベースの年間売上高は9兆7244億円、前年比0.6%増収。客数は157億0673万人で1.3%減少、客単価は619円で1.9%増。
全店ベースでは10兆9646億円、前年比2.6%増。客数は174億2665万人で1.2%増加、客単価は629円で1.4%前年を上回った。
2018年は、店内調理品等のカウンター商材や惣菜、弁当、調理麺、調理パン、冷凍食品、サラダ・カット野菜等の中食、またデザートも好調だったことで、全店・既存店ともに売上高が増加した。一方で、5月はゴールデンウイーク中の低温、7月は西日本を中心とした豪雨などによる天候不順、10月はたばこ税増税の反動もあり既存店売上高に影響を及ぼした。