5月スーパーマーケット統計|既存店0.4%減、後半節約志向強く伸び悩む
5月度スーパーマーケット販売統計が発表された。日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の全国の会員企業270社の調査結果だ。
総売上高は8976億2404万円。既存店は0.4%減で昨年の11月から7カ月連続で前年を下回っている。食料品も0.2%減で同じく7カ月連続で前年割れだ。
青果は相場安が続いて厳しい状況から一服、野菜相場は落ち着いてきた。しかし、これまで好調だった畜産が加工肉の不調もあって全体的には低迷した。生鮮全体では不振だった。
ただし惣菜は1.4%増と好調だ。11月からの7カ月間では5勝2敗で、他部門に比べて堅調だ。
「値上げの影響は出ていて、ヨーグルトの販売数が一時的に落ちている。5月は気温が高かったことで、季節品の涼味商材の売上げは伸長した。ゴールデンウイークの10連休は、東京から人が流出したことで、都心の店舗は厳しかった。一方で、帰省地、観光地の店舗は好調だった。連休後は節約傾向から、売上げが伸び悩んだという報告が多かった。5月は前半が好調で後半が不調だった」(日本スーパーマーケット協会・江口法生専務理事)。
食品合計 8126億8016万円(90.5%)▲0.2%
生鮮3部門計 3046億8214万円(33.9%)▲0.6%
・青果 1242億3431万円(13.8%)▲0.1%
・水産 771億5344万円( 8.6%)▲0.1%
・畜産 1032億9440万円(11.5%)▲1.5%
惣菜 937億0238万円(10.4%)+1.4%
日配 1781億1402万円(19.8%)▲0.2%
一般食品 2361億8162万円(26.3%)▲0.4%
非食品 611億8494万円( 6.8%)▲1.1%
その他 237億5944万円( 2.6%)+0.6%
※売上高(構成比)は全店、前年比は既存店