7月商業動態統計|販売額12.2兆円1.7%減/卸売業1.5%減・小売業2.0%減

経済産業省が、7月度の商業動態統計速報を発表した。昭和28年(1953年)から始められた商業動態統計は国の機関統計である。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月調査・発表される。

その7月の商業販売額は38兆9800億円で全年同月を1.7%下回った。商業販売額は小売業と卸売業のすべての販売額である。

卸売業の販売額は26兆8150億円で1.5%減。そのなかで大規模卸売店の販売額は9兆8430億円で1.9%マイナスだった。

小売業の販売額は12兆1650億円で2.0%マイナスだった。自動車の2.9%増と医薬品、化粧品の4.1%増の2業態以外はすべて減少している。

7月の卸売業と小売業の総販売額は2.2対1だった。

百貨店・スーパー販売額は1兆6242億円、前年同月比4.5%の減少となった。百貨店は5412億円、3.7%の減少(既存店は3.3%減)、スーパーは1兆831億円、4.9%の減少(既存店は5.5%減)となった。

コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高はともに減少し、1兆0760億円、1.3%のマイナスだった。非食品の3.6%増加以外はすべてマイナスである。

家電大型専門店販売額は4037億円で10.6%減少した。とくに生活家電は20.7%と大幅にマイナスである。

ドラッグストア販売額は5775億円、1.9%増加となった。調剤医薬品が13.0%増、その他が5.0%増、と大きく貢献した。

ホームセンター販売額は2726億円、7.0%の減少となった。ペット、ペット用品は0.2%増えたが、電気、インテリア、カー用品、アウトドアは15%以上のマイナスであった。

業態別に増減を示すと、以下のようになる。
ドラッグストア      +1.9%(   5775億円)
コンビニエンスストア   ▲1.3%(1兆0760億円)
百貨店            ▲3.7%(   5412億円)
スーパー         ▲4.9%(1兆0831億円)
ホームセンター      ▲7.0%(   2726億円)
家電大型専門店      ▲10.6%( 4037億円)

ドラッグストア以外はみな前年割れである。家電大型店は1割以上のダウン。ホームセンターも7%落ち込んだ。スーパーも5%近くの減少。なかなか厳しい月だった。

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