10月労働力調査統計|雇用者6787万人82カ月伸長も商業従事者は16万人減少
総務省統計局発表の「労働力調査(基本集計)」速報によれば、10月の就業者は6787万人と62万人増加した。2014年1月から82カ月、つまり6年10カ月連続で前年同月を上回っている。
雇用者は前年同月に比べ50万人増加して6046万人。これも82カ月連続増だ。
男性は前年同月比16万人増加の3750万人、女性は46万人増加の3037万人となり、女性の増加数が男性に比べて多く、女性の社会進出が急速に進んでいる。
このうち、正規の職員・従業員は3526万人。前年同月に比べ4万人と3カ月ぶりに増加に転じた。
非正規の職員・従業員は2196万人となり、前年同月に比べ40万人の増加した。これは25カ月連続で伸びて、全体に占める割合は38.4%となった。
就業率(15歳以上人口に占める就業者の割合)は61.2%と前年同月に比べ0.6ポイント上昇した。完全失業率は2.4%で前月と同率。
産業別従業者を見ると、卸売業・小売業の従業者数は1072万人で、前年同月に比べて16万人減少した。つまり全体の就業率は伸長しているが、卸売業・小売業に従事する人が減っていることになる。一方、「医療、福祉」、「宿泊業、飲食サービス業」、「学術研究、専門・技術サービス業」は増加している。