4月SC統計|既存SC売上高68.8%減/大都市圏85.2%落ち込む

一般社団法人日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)によれば、4月の既存ショッピングセンター(SC)の売上高は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、前年同月比68.8%減という、3月の28%を上回る大幅な落ち込みとなった。4月7日に7都道府県に発出された緊急事態宣言が4月16日には全国に拡大されたことが大きく影響した。

緊急事態宣言を受けて、感染拡大防止に向けて全館休業や食料品や医薬品等の生活必需品に関連するテナントに限定した営業を自主的に行うSCが全国的に増加した。これが下げ幅を大きくした。

テナントは衣料品、雑貨、飲食、サービスなどの店舗の休業の影響が大きく、76.2%減。前月から45.5ポイントも減じた。一方でキーテナントは食品スーパーマーケットや総合スーパー(GMS)などが営業継続をしたこともあって37.2%減にとどまった。しかし3月からは20.9ポイントも下がった。とくにテナントの落ち込みが大きかった。

立地別・構成別を見ると、4月7日の7都府県を対象とした緊急事態宣言の対象地域が多く含まれる中心地域・大都市のテナントは、休業期間が長期間にわたったこともあって85.2%減と最大の落ち込みとなった。

周辺地域はキーテナントの食品スーパーや総合スーパーが営業を継続して、食料品の売上げが堅調だったことから27.3%減と、下げ幅はもっとも小さかった。

5月は感染予防対策に取り組みながら、営業を再開するSCも出始めている。

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧