4月家計調査統計|2人以上世帯支出は1割減/新型コロナ緊急事態宣言影響

総務省統計局発表の「家計調査報告」によれば、4月の2人以上の世帯の消費支出は26万7922円と、前年同月比で物価変動の影響を取り除いた「実質」では11.1%の減少、額面通りの 「名目」では11.0%の減少となった。

また2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は 53万1017 円、前年同月比実質0.9%、名目1.0%の増収だ。

4月から新型コロナウイルス感染症が国内全域で拡がりを見せた。4月7日には新型コロナウイルス感染症対策本部決定により、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県および福岡県の 7 都府県に対して、新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条第1項に基づく緊急事態宣言が発出された。不要不急の外出自粛、休校や在宅勤務などによる巣ごもり需要の影響を受け、消費行動に大きな影響が見られた。

費目別消費支出(二人以上世帯)では、「住居」9.0%、「光熱・水道」7.4%が増加した。「食料」が6.6%、「家具・家事用品」が1.2%の減少だ。大きく支出が減少しているのは「被服及び履物」55.4%、「教養娯楽」33.9%。

4月の消費行動に前年同月と比べて大きな影響が見られた主な品目は、食料費では外食自粛によって食事代が63.3%、飲酒代が90.3%と大きく減少した。反対に内食需要と備蓄需要からパスタは70.5%増、即席めんが43.3%増だった。

マスクやガーゼなど保健用消耗品は123.9%増だ。

また交通・通信費は費目別に見ても軒並み激減。

一方で巣ごもり需要から、パソコン72.3%増、ゲーム機68.2%増、ゲームソフト102.8%増となった。

■消費行動に大きな影響が見られた主な品目

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