5月労働力調査|完全失業率2.9%/新型コロナ影響で4カ月連続の上昇
総務省統計局の5月の「労働力調査」によれば、就業者は6656万人と前年同月に比べて76万人減少した。雇用者は前年同月に比べて73万人減少の5920万人。いずれも2カ月連続の減少となった。
このうち正規の職員・従業員数は3534万人。前年同月に比べて1万人減少した。8カ月ぶりの減少となる。
一方で非正規の職員・従業員数は2045万人となり、前年同月比で61万人減少した。3カ月連続の減少となった。新型コロナ感染拡大の影響が大きい。
完全失業率は2.9%と前月に比べ0.3ポイント上昇した。完全失業者数は198万人で前年同月に比べ、33万人の増加で4カ月連続の増加となる。
産業別従業者を見ると、卸売業・小売業の従業者数は1040万人。前年同月と比べると29万人減少した。生活関連サービス業、娯楽業も同じく29万人減少した。宿泊業・飲食サービス業は38万人の産業別に見れば最大の減少数で、従業者数は376万人となった。4カ月連続の減少だ。コロナ禍の影響を最も甚大に受けた産業ということになる。
一方、医療・福祉は9万人増で841万人の就業者数である。