3月SC統計|既存SC売上高12.5%増/反動増も19年比では20%減
一般社団法人日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が3月のショッピングセンター(SC)販売統計を発表した。
3月度の既存SC売上高は、前年3月が営業時間短縮や外出自粛により大きく落ち込んだ反動で、前年同月比12.5%増となった。前年同月を上回ったのは消費増税の駆け込み需要が見られた2019年9月以来18カ月ぶりだ。ただしコロナの影響を受けていない2019年3月と比べると、20%減と厳しい状況が続いている。
立地別・構成別では、大都市や中都市の中心地域は前年同月比11.1%増、それ以外の周辺地域は13.1%増。ただし2019年比では、大都市30%減、中都市が20%減、周辺地域が15%減となっていて、コロナ前の水準には回復していない。
テナントは前年比14.3%、キーテナントは5.7%増となり、前年3月の落ち込みが大きかったテナントのプラス幅がキーテナントを上回った。
立地別では、北海道は前年3月に45.2%減と他地域と比較して大きく落ち込んだ反動から、前年同月比30.7%増と大幅プラスとなった。一方、コロナ感染者数が急増した宮城県を含む東北は中心地域が1.7%減と全地域で唯一のマイナスとなった。
なお、同協会は2020年SC年間売上高(全SCベース・推計)の確報値も併せて発表している。売上高は24兆9016億円、前年比22.1%減だった。