1月スーパーマーケット統計|既存店1.8%増・総売上高1兆0093億円
一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体による2024年1月の販売実績が発表された。集計はこの3団体会員企業のうちパネル270社(8380店舗)をまとめたものだ。
総売上高は1兆0093億3968万円で既存店前年同月比は1.8%増、全店では2.5%増だった。2023年2月以降、11カ月連続で増加している。1月は暖冬の影響で鍋需要など冬物商材の動きが悪かったものの、青果や水産では相場環境や入荷が安定し、販売数量が堅調に推移した。
また2024 年に入っても一品単価が高止まりするなか、節約志向による内食傾向を追い風に、販売実績は引き続き堅調に推移している。一方で、単価の上昇基調がピークを越えたとの見方も多く、どのように現在の高水準の単価を維持していくかが注目される。
売上げの内訳は、食品が9362億5338万円(既存店昨対2.2%増)、非食品が546億8221万円(2.4%減)、その他が184億0459万円(1.6%減)。
食品のうち、生鮮3部門は3582億9849万円で1.1%増。青果が1396億0429万円(2.4%増)、水産933億1862万円(1.7%増)、畜産1253億7558万円(0.7%減)。
惣菜は1082億3197万円(3.3%増)、日配は2079億0012万円(2.6%増)、一般食品が2618億2280万円(2.9%増)。
エリア別では、北海道・東北地方が2.5%増、関東地方が2.0%増、中部地方が2.6%増、近畿地方が0.9%増、中国・四国地方が2.7%増。一方、九州・沖縄地方のみマイナス1.2%と、前年を下回った。
また保有店舗数別では、1~3店舗が1.2%減、4~10店舗が0.6%減と、店舗数の少ない企業は業績が厳しい傾向にある。11~25店舗は1.8%増、26~50店舗が1.6%増、51店舗以上が2.1%増となっている。
1店舗当たりの平均月商は1億2045万円、売場1㎡当たり売上高は7.2万円だった。