12月訪日外客数統計|348万9800人/年間累計3600万人超える
日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年12月の訪⽇外客数は 348万9800人で、前年同月比は27.6%増、2019年同月比では38.1%増だった。過去最高であった2024年10月の331万2193人を上回り、単月過去最高を記録した。
スクールホリデーのほか、クリスマス・年末年始に合わせた旅行需要の高まりが多くの市場で見られ、1964年の統計開始以来、初めて単月として340万人を突破した。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大以降、航空・旅行会社を取り巻く人手不足や旅行費用の高騰などの課題が多くの市場で見られている。また、欧州地域においてはウクライナ情勢に伴う飛行ルートの変更によるフライト時間増加も訪日旅行の懸念材料となっている。なお、多くの市場において円安傾向が継続している。
国別トップ5は、韓国が86万7400人、中国が60万4200人、台湾が49万1200人、香港が28万5600人、米国が23万8500人だった。
また、2024年の年間訪日外客数は3686万9900人で、前年比では47.1%増、2019年比では15.6%増と、過去最高であった2019 年の3188万2049人を約500万人上回り、年間過去最高を更新した。このうち、23市場のうち計20市場が年間の累計で過去最高を記録した。桜や紅葉のシーズン、夏の学校休暇など、ピークシーズンを中心に各市場が単月での過去最高を更新し、東アジアのみならず東南アジア、欧米豪・中東においても実数を増やしたことが、年間過去最高の更新につながった。