4月の商業販売、業態機能がくっきり表れる
4月の小売業の販売額は、
11兆5220億円。
前年同月比で▲0.1%。
経済産業省が29日、
2013年4月の商業販売統計(速報)を発表。
商業全体の販売額は同▲0.2%の38兆2820億円。
商業全体とは、
小売業と卸売業の総計。
引き算すると、
卸売業は26兆7600億円。
小売業売上高のうち、
大型小売店は前年同月比▲1.0%の1兆5509億円。
内訳は、「百貨店」5154億円(同▲0.6%)、
「スーパー」 1兆0355億円(同▲1.2%)。
既存店はそれぞれ▲0.4%、▲3.3%だった。
ここでスーパーとは、
1500㎡以上のセルフサービス店。
主に総合スーパーと食品スーパーを含む。
ホームセンターなど住関連スーパーと、
衣料スーパーも1500㎡以上が加わっている。
コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高の合計は、
前年同月比2.5%増加して、7789億円。
百貨店、スーパー、コンビニの商品別増減率を見ると、
顧客が業態の機能によって、
購入する商品やサービスを、
選び分けていることがはっきりわかる。
百貨店はハンドバッグや装身具、家具、
それにレストランなどでの飲食が増えた。
つまり贅沢消費。
アベノミクス効果と外国人客の戻りで、
落ち込みはスーパーより少なく、▲0.6%、
既存店も▲0.4%。
対して、「スーパー」は衣料品すべてが大きくマイナス。
総合スーパーのタウントレンドがここに出た。
飲食料品や家庭用品がプラス。
こちらは生活に密着した消費で、
食品スーパーも貢献した。
便利さを売るコンビニは、
すべてで増加した。
景気がやや上向き始め、
消費がやや活発になり、
業態がそれぞれの機能を明確にする。
コモディティは消耗戦が続きつつ、
価格以外のノンコモディティの競争が活性化しはじめている。
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