11月コンビニ統計|セブン・ファミマ・ローソン既存店売上高・客数減少続く
11月のコンビニエンスストア「統計調査報告」が日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
調査対象企業は8社。(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソン。
11月は、寒気の影響で平均気温が低かったため、麺類や中華まんなどホット商品が売上げを伸ばした。また店内調理などのカウンター惣菜や中食は引き続き好調。しかし既存店は客数が減少し、売上高もマイナスとなった。
売上高は既存店ベースで7569億7900万円(▲0.3%)。6カ月連続のマイナス。全店ベースは8599億0300万円、1.9%増で57カ月連続プラスが続いている。1年間で1760店舗増加しているので全店ベースがプラスなのは当然のことだろう。総店舗数は5万5374店。1店舗当たりの平均月商1553万円、平均日販は51万7000円。
既存店の来店客数は12億5208万人の1.1%減で、21カ月連続で減少している。全店は14億2015万人で1.3%増加。10月はマイナスだったが、11月はプラスに転じた。1店当たりの平均来店客数は月間でおよそ2万5600人、1日853人。
平均客単価は、既存店604.6円で0.9%増、全店は605.5円で0.6%増と、ともにプラスを維持した。既存店は32カ月連続で前年を上回り、全店では5カ月連続プラスとなった。
商品分野別売上高は、加工食品0.1%、非食品0.03%が前年をクリアしたが、日配食品▲0.1%、サービス▲5.1%が前年を下回った。
大手コンビニ3社の11月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9970店
既存店売上高 ▲0.1%
既存店客数 ▲0.2%
既存店客単価 +0.1%
全店売上高 +3.1%
ファミリーマート
総店舗数1万7656店
ファミマ1万4279店、サークルK・サンクス2462店、エリアフランチャイズ(沖縄・南九州・JR九州R)915店
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲0.4%
既存店客数 ▲1.7%
既存店客単価 +1.3%
全店売上高 +27.2%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲3.5%
既存店客数 ▲4.8%
既存店客単価 +1.3%
全店売上高 ▲62.3%
ローソン
総店舗数1万3693店
既存店売上高 ▲1.6%
既存店客数 ▲1.6%
既存店客単価 ▲0.1%
全店売上高 +4.0%
11月の既存店売上高は、セブン-イレブン▲0.1%、ファミマは▲0.4%(サークルKサンクス▲3.5%)、ローソン▲1.6%と大手3社はともに前年を下回っている。その最大要因は、客数減にほかならない。その客数はセブン-イレブン▲0.2%、ファミマ▲1.7%(サークルKサンクス▲4.8%)、ローソン▲1.6%。コンビニへの客足がじわじわと鈍ってきている。
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