3月総合スーパー統計|農・畜・惣菜好調で食は増だが衣・住苦戦で0.1%減
「チェーンストア販売統計3月度速報」が日本チェーンストア協会から発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が17社と多い。そのため、商人舎ではこの統計を総合スーパーの大まかな動向を見る指標としている。
3月の加盟企業数56社、1万0045店舗。企業数は2月と変わらないが、店舗数は1カ月で54店舗増えている。また前年同月からは669店舗増加した。
3月の総販売額は1兆0607億1421万円で、前年を0.1%下回った。
食料品は農産品、畜産品が好調。花見需要もあり、惣菜も堅調に推移した。しかし水産品は、マグロ、タコ、アジ、サバ、魚卵などが不調で、2.4%マイナスだった。月刊商人舎4月号で「生鮮3部門クライシス!!」の特集を組んだが、まさにその通りの結果となった。
衣料品は▲3.0%。紳士・婦人・その他すべてが前年割れだった。とくに婦人衣料は6.6%減と落ち込んだ。ジャケットコート、ジャケット、ブラウス、カジュアルシャツ、カットソーなどの動きが良かったが、スーツ、フォーマル、スカート、春物ニット、ボトムスなどが苦戦した。
住関品は▲1.8%。家電製品は▲9.6%と大幅な減少。ほかの家具・インテリア 、日用雑貨品も前年割れだった。唯一、医薬・化粧品はプラスだったものの、伸び率は1.4%と少なめ。
3月の部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比を記そう。
食料品 6938億3575万円(65.4%)+0.2%
・農産品 1014億1163万円 (9.6%) +2.4%
・畜産品 791億7573万円 (7.5%) +1.1%
・水産品 625億0498万円 (5.9%)▲2.4%
・惣 菜 851億2211万円 (8.0%)+1.6%
・その他食品 3656億2130万円(34.5%)▲0.5%
衣料品 905億8442万円(8.5%) ▲3.0%
・紳士衣料 162億7058万円(1.5%)▲3.2%
・婦人衣料 267億8764万円(2.5%)▲6.6%
・その他の衣料・洋品 475億2620円(4.5%)▲0.7%
住関品 2035億1786万円(19.2%) ▲1.8%
・日用雑貨品 819億8870万円(7.7%)▲0.8%
・医薬・化粧品 331億2434万円(3.1%)+1.4%
・家具・インテリア 506億6249万円(4.8%)▲2.9%
・家電製品 91億1261万円(0.9%)▲9.6%
・その他商品 286億2972万円(2.7%)▲3.3%
サービス 27億2027万円(0.3%) ▲3.8%
その他 700億5591万円(6.6%) +6.2%