イオンモールnews|天津市内4モールをブランド力強化し一斉リニューアル
イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)は、中華人民共和国・天津市内の4モールにおいて、順次店舗や施設面の刷新を行い、リニューアルを実施する。
同社は2010年に 「イオンモール天津TEDA」 を天津市内1号店として開業した。その後、2012年に 「イオンモール天津中北」 を、2014年に 「イオンモール天津梅江」 を、2017年に「イオンモール天津津南」をそれぞれオープンし、現在、天津市内で4モールを運営している。
今回のリニューアルでは各モール内にブランド力のある、最新トレンドの専門店を導入する。とくに新しい生活様式に対応したサービスや施設などを積極的に展開する。
「イオンモール天津TEDA」は 21店舗を刷新する。
チーズティー発祥の店とも言われる「喜茶」が登場する。同モールでは地元政府と合同で、駐車場を活用した夜市(屋台)を10月の国慶節まで開催する。
中国では以前から夜市経済の活性化が推奨されているが、イオンモールでは夜市で食品や雑貨を販売するほか、小型の遊園地の運営、屋外での映画の無料上演などを実施する。
■「イオンモール天津TEDA」の夜市
「イオンモール天津中北」は 新規出店32店舗を含む43店舗を刷新する。
SNSで話題となった人気の雑貨専門店「KKV」は、1000㎡以上のフロアに14のテーマを設け、中国国内のブランドから海外ブランドまで、幅広いライフスタイルを提案する。日用雑貨、菓子、ペット用品、コスメ、スキンケア製品など、常時2万種以上のアイテムを揃える。
また、世界的なスポーツブランド「ナイキ」が手掛けるスポーツファッションのセレクトショップ「NIKE KICKS LOUNGE」が出店する。ますます健康志向が高まるなか、ランニングやバスケットボールなどのカテゴリーをミックスして展開する。スポーツファッションやフットウェアはカスタマイズサービスを提供する。すでに完売してしまった大人気アイテムも、復刻版として揃える。
■「イオンモール天津中北」 の 「NIKE KICKS LOUNGE」
さらに、創作料理で人気の「太二酸菜鱼」、こだわりのベーカリーショップ「爸爸糖」、天津市初出店のファストフード店「两颗鸡蛋」なども出店する。
同モールでは施設・環境面のリニューアルも実施する。トイレ環境を改善し、全体的にシャープでスタイリッシュなデザインで統一する。便座数を追加し、最新のダイソン社製の乾燥機や肌の色がより美しく見えるLED鏡を導入する。男性用・女性用ともにベビーカー優先のブース、キッズ用便器も設置する。
「イオンモール天津梅江」は 25店舗をリニューアルする。
2019年10月に開業した国内初の大型コスメショップ「THE COLORIST」は、流行の商品をスピーディに展開し、低価格で提供するファストファッションのビジネスモデルを応用した新しい業態だ。視覚的・空間的イメージについても、独特の空間美を表現し、新鮮な体験を提供する。
■「イオンモール天津梅江」 の「THE COLORIST」
また、飲食専門店のデリバリーニーズの高まりを受け、配達業者と合同で大型のデリバリー割引キャンペーンを実施する。受け取りの時間や場所を指定するなど、店舗運営の効率アップや3密にならないよう、防疫を工夫している。
「イオンモール天津津南」は 30店舗を刷新する。
全国展開する人気書店とコーヒーショップがコラボレーションした「西西弗书店&矢量咖啡」を出店する。
■「イオンモール天津津南」の「西西弗书店&矢量咖啡」
同モールではオンライン販売やライブコマースも強化した。出店する専門店のオンライン販売プラットフォームを立ち上げ、約100店舗が新しい販売チャネルとして活用する。