パルコnews|複合施設「(仮称)心斎橋プロジェクト」の計画概要を発表

J.フロントリテーリンググループの(株)パルコ(東京都渋谷区、牧山浩三社長)は、ヒューリック(株)(東京都中央区、前田隆也社長)、(株)竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)、JR西日本不動産開発(株)(大阪市北区、國廣敏彦社長)の3社とで推進している「(仮称)心斎橋プロジェクト」の計画概要を発表した。

計画地は、大阪市のメインストリートである御堂筋と長堀通に面した「心斎橋」の交差点に位置し、大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅に直結している。長年にわたって心斎橋エリアのにぎわいをけん引してきた「心斎橋プラザビル(本館・東館・新館)」と「心斎橋フジビル」を建て替え、新たなランドマークとして店舗・宿泊施設・事務所の複合施設を建設する。完成は2026年2月を予定している。

この事業は、店舗・宿泊施設・事務所から成るエリア最大級の複合施設の建設だ。地下2階で大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅に直結しており、駅利用者・来街者が季節や天候にかかわらず快適に利用できる利便性の高い施設を目指す。

地下2階~地上6階から成る商業店舗は、多様な用途の店舗を誘致し、心斎橋エリアの賑わい創出に貢献する。御堂筋・長堀通に面する連続したメゾネット店舗にはラグジュアリーブランドの誘致を計画しており、テナントの個性を活かしたファサードを形成する。

8階~14階には、駅直結の、希少性の高いオフィスを、16階~28階にはヒューリックグループが運営する「ザ・ゲートホテル」の開業を計画している。

Low-e複層ペアガラスをはじめとする高断熱化、高効率照明・給湯・空調換気設備、BEMS導入によって、CO2排出量・一次エネルギー消費量を低減する。加えて、太陽光発電、マイクロコージェネ、中水・雨水利用、給湯・空調エネルギー熱回収システム、厨房換気変風量制御、気化熱利用外調機、自然換気など環境に配慮する。

災害時の非常用発電機による電源確保、受水槽・雑用水槽によるトイレ給水の確保に加え、下水道破断時に備えて排水槽を設置する。また、水害対策として、電気室・通信機器室・防災センターを浸水レベル以上に配置する。さらに、制振構造を採用し、制振デバイス、座屈補剛ブレースを設置することで、変形抑制・安全性向上、居住性向上を両立させる。

■(仮称)心斎橋プロジェクト
所在地/大阪市中央区南船場3-8-4他
敷地面積/約3289㎡ (995坪)
延床面積/約4万6284㎡ (1万4000坪)
建物高さ/約132m
規模/地上28階、地下2階
用途/店舗、宿泊施設、事務所
完成/2026年2月(予定)
事業主/ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコ

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