とくし丸news|Aコープ東北と提携して宮城県でとくし丸初開業
(株)とくし丸(徳島県徳島市、住友達也社長)は、宮城県でとくし丸を初開業した。とくし丸は現在、オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)の連結子会社である。今回は、提携するAコープ東北(株)のAコープかしまだい店(宮城県大崎市)のオープンに伴った開業だ。Aコープ東北は岩手県で8台、秋田県で1台稼働中で、宮城県での開業が10台目。Aコープ東北10号車ということになる。現在、とくし丸は全国の46都道府県で476台が稼働している。
「とくし丸」は、小型トラックで日常生活に必要な食品や日用品を届けるサービスである。住宅や高齢者施設などの決まった3コースを週に2日、約400品目1200点の商品を搭載して、お客の自宅前まで訪問し、販売する。また小売りだけでなく、販売と同時に御用聞きや見守り活動も行っていく。
粗利益の30%は地域スーパーマーケットと、移動販売の現場で働く個人事業主の販売パートナーで分け合う仕組みである。具体的には、店頭価格に1商品あたりプラス10円が加算され、それを双方に5円ずつ還元される仕組みになっている。
同社は、持続可能なビジネスモデルが高く評価され、「グッドデザイン賞ベスト100」や総務省が主催する「ふるさとづくり大賞(2019年)」を受賞した。買物に困っている顧客を支援し、見守り活動もしながら、地域スーパーマーケットの利益を生み、それでいて現場で働く販売員の雇用にも繋がるという、生態系のような仕組みが評価されている。