イオンリテールnews|イオンスタイル有明ガーデンでデジタル技術活用を実験

イオンリテール(株)(千葉市美浜区、井出武美社長)は10月6日(火)から、ニューノーマルにおけるCX(顧客体験価値)向上を目指し、「イオンスタイル有明ガーデン」(東京都江東区)においてデジタルを活用したさまざまな取り組みの実証実験を開始する。同店を“リアルとデジタル”を融合した“ニューコンビネーション”のモデル店舗として位置づける。

デジタルサイネージやカメラを通じたAI技術を活用し、お客の購買行動の可視化を行い、新たな顧客接点の創造や楽しく快適な買物環境の提案、店舗オペレーションの効率化などを実験して検証する。

具体的には3項目の取り組みを検証する。

第1が、お客との新たなタッチポイントづくりのためのデジタル販促の検証。商品棚に動画配信できる「ビデオレール」を活用し、商品と販促が連動した提案を行う。また、コンテンツ内の2次元バーコードから商品やレシピ紹介、将来的にはオンラインショップへの遷移を行うことでOMO(Online Merges with Offline=オンラインとオフラインの融合)の取り組みを進めていく。また店内に設置したデジタルサイネージで商品加工や調理などのライブ配信を行うことで、非対面や非接触でも体験できる買物の楽しさを提案する。

第2が「どこでもレジレジゴー」のセキュリティゲートの検証。同社ではお客自身がスマホで商品をスキャンして専用レジで会計する「どこでもレジレジゴー」の導入を拡大しているが、お客が専用レジで会計後、貸し出しスマホに表示される2次元バーコードをセキュリティゲートにかざして、買物を完了する仕組みを検証する。今後は専用アプリの開発やレコメンド機能の追加により、買物中のメニュー提案も予定して行く。

第3がカメラとAI技術を活用した滞在人数把握と年齢認証対応の検証。店内に設置したカメラでは、3密防止の取り組みとして売場の滞在人数を計数し、混雑前にレジ応援や入店制限するほか、お客の年齢をAIが推定し、未成年者の場合、レジに設置した端末のアラートによって酒類の販売時に声かけをする。これによって従業員の負担軽減を目指す。

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