ファミマnews｜店舗オペレーションのVR社員研修を実施/教育時間を大幅削減

(株)ファミリーマート(東京都港区、澤田貴司社長)は直営店の新入社員を対象に、バーチャル・リアリティ（VR）プラットフォーム「InstaVR（インスタブイアール）」を活用したVR社員研修プログラムの実証実験を行った。同プラットフォームはInstaVR(株)が提供している。

実証実験では、960のVRコンテンツを開発し、店舗オペレーションを網羅する研修プログラムを整備したうえで、直営店に配属される新入社員を、このVR社員研修プログラムを利用するグループと、従来の対面教育方式の社員研修プログラムを利用するグループに分け、両グループの新入社員がすべての店舗オペレーションの習得に要する時間を比較した。

VR社員研修プログラムは、たとえばVR空間でトレーナーからオペレーションを学んだり、付属機器で実際に手を動かし、何度でも実践に近い練習をすることが1人でできる。実証実験の結果、VR社員研修プログラムを受けた新入社員は、対面教育に比べて教育時間が1人当たり平均で約30時間削減できたという。教わる側の教育時間も約30時間削減されたことになるため、教える側・教わる側の合計では約60時間の削減となった。

またVR社員研修プログラムは、多言語自動翻訳機能を活用して全コンテンツを多言語化（日本語・英語・中国語・シンハラ語・ベトナム語・ネパール語）しているため、外国人の研修にも利用できる。さらに、遠隔配信システムによって研修プログラムの進捗状況を、遠隔でリアルタイムに把握することができる。

ファミリーマートではウィズコロナ時代の新しい研修プログラムとして、フランチャイズ加盟店での活用も視野に入れている。