薬王堂news|スマホによる血液検査システムで「ものづくり日本大賞」
(株)薬王堂ホールディングス(岩手県盛岡市、西郷辰弘社長)の子会社であり、東北6県に 381 店舗のドラッグストアを展開する(株)薬王堂の西郷孝一取締役と医療関連スタートアップのセルスペクト(株)の岩渕拓也社長他2名が、経済産業省・国土交通省・厚生労働省・文部科学省が主催する第9回「ものづくり日本大賞」で「優秀賞」を受賞した。
受賞案件は「指先血とスマホによる血液検査:KOMPASU®システムでSDGsを目指せ!」。
指先の穿刺血としてわずか20μlの採血で、複数の生化学項目を同時に測定でき、検査設備の排除、採血の微量化、多項目検査の同時化、スマホによる検査値取得を可能にした仕組み。
従来、血液検査には、遠心分離が必要不可欠であり、必要な採血量は自己採血が可能なボリュームではなく、非医療での適用が困難であった。今回の仕組みではアプリの活用により気軽に健康経過を調べることができる。
健康寿命延伸の推進および医療インフラのない地域におけるSDGsゴール目標3(全ての人に健康と福祉を)の達成に貢献できる点が受賞理由となっている。
薬王堂では2021年8月より、店頭での健康チェックを開始していて、地域の生活者が健康になるためのきっかけ作りと行動変容を促すことを目指す活動を進めている。現在、チェック項目は血液中の総コレステロール・中性脂肪 ・血糖、血液中の亜鉛 ・アルブミン・マグネシウム、口腔中の酸性度 ・ヘモグロビン量を対象に行っている。