Amazon news|「ジャスト・ウォーク・アウト」の技術を小売業他社に販売
ロイター通信によると、アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)はレジ無しコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」を運営する技術を他の小売業者に販売するという新しい事業を開始する予定である。
「アマゾン・ゴー」は2018年1月に一般に公開されたが、それ以来、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコなどにすでに25店舗を展開している。そして2月25日にはキャッシャーレス食品スーパーマーケット「アマゾン・ゴー・グロサリー」をシアトルに開店した。
これらのキャッシャーレス・ストアは数多くのカメラやセンサー、マシーン・ラーニングなどの技術を駆使して運営されている。
この新しいビジネスは、「アマゾン・ゴー」で構築した技術をさらに収益性の高いサービスに変換するというアマゾンの戦略を反映したものである。
そのために「ジャスト・ウォーク・アウト」と呼ばれるウェブサイトが開設され、システムの説明や質問の受付などが行われている。すでにいくつかの小売業者と契約が成立しているようだ。
他社に提供されるシステムでは、専用アプリを使うアマゾン・ゴーと違って、改札口にクレジットカードを挿入して入店、精算をする。入店ゲートには「ジャスト・ウォーク・アウト・テクノロジー・バイ・アマゾン」のロゴが付くが、店舗の内外装などはそれぞれの小売業者の裁量に任せる。
一方、買物の仕方はアマゾン・ゴーと同じで、顧客が取り上げた商品が退店後にカードに請求される。販売されるシステムは、天井に設置されるカメラ、棚で重量を計るセンサーが中心で、早ければ数週間で設置が終了する。費用は、ケース・バイ・ケースであるとして、公表されていない。