Amazon news|手のひら決済「Amazon One」6/3でサービスを終了
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は、2026年6月3日で自社開発の生体認証(手のひら静脈)認証の決済サービス「Amazon One(アマゾン・ワン)」を終了することが1月末に明らかとなった。

手のひら認証サービスは、現在決済や入場方法として利用しているすべての小売り店舗、スポーツ施設、ジムなどで廃止される。ただし、医療機関については今のところ、サービスを継続する。
アマゾンはサービス終了に伴い、アマゾン・ワンに関連するすべての顧客データを完全に削除することを発表している。この顧客データには氏名、電話番号、メールアドレス、手のひらデータ、クレジットカードやID情報などが含まれる。またサービス終了前にデータの削除をリクエストすることも可能だ。
アマゾン・ワンは非接触で決済や施設への入場を可能とすることから、コロナ禍の2020年9月にスタートした技術だった。しかし、「顧客の利用が限定的であった」とアマゾンの広報担当者が撤退理由として述べている。
「手のひらをかざすだけで支払いができる」アマゾン・ワンは利便性はあるものの、消費者はすでに便利なQRコード決済やクレジットカードのタッチ決済を活用しているため、手のひら認証の需要がなかった。そのうえ、生体認証データの管理に関する規制の強化やプライバシー侵害の懸念などの要因も重なり、普及しなかった。
アマゾンは「レジレス(Just Walk Out)」を搭載したリアル店舗「Amazon Go」と「Amazon Fresh」の撤退を発表したばかりだ。「レジレス」や「アマゾン・ワン」は未来的で革新的な技術として投入されたが、結果として失敗に終わったと言える。現代の消費者にはウォルマートの「フューチャーストア」がちょうどいいのかもしれない。
